足の悪い男の子をなんとかして歩けるようにと祈る父親の思いが伝わってきて切なくなります。小さなもみの木に、クリスマスの時期にもみの木を綺麗に飾り、もみの木の前でクリスマスキャロルを歌い、もみの木は春まで男の子の部屋で過ごしてから、森に植えられて段々と大きく成長していきます。おとうさんの願い、家族の願いが叶って結末には、あの足の悪い男の子も歩けるようになって森のもみの木に会いにくるのです。嬉しくて感動して涙が止まりませんでした。もみの木が心配して、もみの木が独りぼっちで寂しい思いをしている時に、カンテラを持った男の子を子供たちの先頭に発見した時の嬉しさも伝わってきました。冬を過ごすうちに男の子ともみの木に友情が芽生えたのだと思いました。
とても素敵なクリスマスの絵本でした。今年のクリスマスに孫にプレゼントしたい絵本です。