「そらまめくんとめだかのこ」 みんなの声

　そらまめくんの２作目はずーっと雨が降っているところから始まります。雨がやんで「きょうは　あそべるぞー」と飛び出してみると、大きなみずたまり。
まめたちはベッドをお船にして遊びはじめますが、そらまめくんはやりません。なんてったってそらまめくんのベッドは宝物だもんね。だけどみんな楽しそう。
「だれか　ぼくも　のせてよー」あら、今度はそらまめくんがたのんでる。前作ではほかのみんながそらまめくんのベッドにのりたがっていたのにね。

　無理やりのせてもらったピーナッツくんのベッドがひっくりかえって「わっ！」このびっくり仰天は前作同様。シリーズものの『お約束』があると楽しいし、なんだか安心するんですよね。
　水の中で出会ったのは迷子になっためだかのこ。おがわに運んであげるのにベッドを使うのがよさそうです。それぞれ試してみるものの（ここで『お約束』、豆たちのベッドの特徴が披露されます）どれもうまくいかないんです。
そこでそらまめくん、「ぼくの　ベッドを　つかおう！」
「やっぱり　ぼくの　ベッドが　いちばんさ」これもおなじみのセリフですね。

　前作同様、草や花のひとつひとつ、水の中に差し込む光、夕焼け空に夜空、月の光の美しさ。豆たちの葉っぱや花もとても丁寧に描かれているのがいいですね。
　さらに仲良くなった感じの豆たちに今度はどんな「わっ！」と驚く出来事があるのでしょう。またの登場を息子と心待ちにしています。

　なみに息子は前作『そらまめくんのベッド』よりこちらのほうが気に入っているようです。

シリーズものなので、一つ見たら次が気になり手にとってしまいました。そらまめ君はまだまだ子供だから譲ったりするのがちょっぴり苦手だけれど、とっても優しい心の持ち主なので何か起きると力を発揮してみんなのためにがんばることが出来るんです。絵もほんわかしていて、我が家の子供たちは豆好きなので、とっても喜んで見ています。このシリーズを読み終わると、いつもとっても暖かい気分になるんです。

雨上がり、いつものあそびばが大きな水溜りになっていました。そこで、グリンピース兄弟たちがいいことを考えついたのです！みんなのベッドを舟にしてはっぱやえだをオールにしてその水溜りに浮かべるのです。みんなは楽しそうです。ところが、そらまめ君にはできません・・・「ふわふわのベッドはぼくのたからもの！みずにむらすなんていやだよ！」でも乗りたくて仕方ありません。ピーナッツくんのからの舟にいっしょに乗ることにしました。ところが、みずのなかにひっくりかえってしまうのです。そこで二人がであったのが迷子になってしまっためだかくん。さて、どうやって川まで帰してあげれるでしょうか・・・ベッドにこだわるそらまめくんの優しい一大決心がとても素敵です。こどもも大好きでよくよんでいます。

雨が降ったことで大きな水たまりができました。そこでみんなは自分のベットをお船にして浮かべて遊んでいました。でも、そらまめくんは大事なベットをぬらすのはいやでピーナッツくんのベットに乗せてもらうことにしました。すると、すって〜ん、ひっくり返ってピーナッツくんとそらまめくんは水の中へ・・・。そこでめだかのこ発見。川から流されてきためだかのこをみんなで助けます。「よし、ベットに水を入れてめだかのこを運ぼう」しかし、ピーナッツくん、さやえんどうさん、グリンピースくん達のベットでは運べないのでそらまめくんが「ぼくのベットではこぼう、おおきくてお水がたっぷりはいるからね」そして、めだかのこは無事に川に戻りました。ベットを水に濡らすのはイヤだっていっていたそらまめくんがめだかのこを助けるときに自分から自分のベットをつかおうって言ってくれたときにはとってもうれしく、そしてやさしい気持ちになりました。こども達も「助かって良かったね」ってホッとした様子でした。

そらまめくんとおともだちのまめは、めだかのこにあいます。
どうやら小川から迷子になったみたい．．．。そらまめくんたちは、めだかのこを帰してあげようとあのてこのてを考えます。みんなのいろんなかたちのベッドは大活躍！？

前作の「そらまめくんのベット」と同様にそらまめくんはベットがとても大切です。他の豆仲間？がベットでボート遊びをしていても、参加できません。でもまいごのめだかを見つけて運んであげることになると、仲間のベットでは役にたちませんでした。そこでそらまめくん、大事なベットを水槽代わりに貸してあげます。めだかを届けた後、ベットが濡れたままなので皆で葉っぱの布団で眠るのがかわいいですね。うちの子は、そらまめくんの眠っている絵にハンカチをかけてあげていました。

いろんな豆が出てきて、それぞれの豆の特徴がわかります。そんな豆たちが、楽しそうに遊ぶ姿が印象的です。その中で、豆君たちのやり取りが、保育園の子どもたちのようで...そらまめ君の、遊びたいけど、大事なベットはぬらしたくない、という心の葛藤。でも、めだかの子を救おうと、最善の方法を何のためらいもなくやったそらまめ君に、思わず拍手してしまいました。

幼稚園時代の子供にありがちなわがままな場面もあり、そんな時どうなのか客観的に見れるところがあって、息子を教育するのに購入しました。途中からめだかの子に対してみんなで助けてあげる場面となるのですが思いやる優しい豆たちの行動は子供に何かしらいい影響が与えら得れたと思います。

4歳の長女は大の豆好き。夏のビールのおつまみの枝豆はいつもお父さんと競争しながら食べています。この本には、そらまめくんやグリンピース、さやえんどうさんにピーナッツくん、もちろんえだまめくんと勢揃いで娘も興味しんしんでした。そらまめくんは自分のベッド（豆の殻）を大事にするあまりボート遊びにも参加しないのに、迷子のめだかの子供を助けるためには進んでベッドを水槽代わりにするところでは、二人でえらいねぇと感心しました。日ごろは5カ月になる弟を何かと邪魔にしていたのですが、そらまめくんの自己犠牲の精神（!?）を少しは学んでくれたかなぁと思います。

色が、緑でとっても綺麗です。
内容もかわいらしくってとってもスキです。
うちの子はまだ、小さいので意味は理解できてませんが、一生懸命開いています。
やさしい気持ちになれる１冊です。