絵に透明感があって、とても素敵ですね。そして、その透明感が、そらまめくんの、また子どもたちの心そのもののようにも感じました。自分の大切なものを、他の子に貸さなければならないとき、子どもの心の中には大きな葛藤が生じますよね。自分の宝物を大事にする気持ちと、お友達の心を大事に思う気持ちと、どっちが勝るか・・・。そらまめくんのそんな気持ちが、よく表れていて、子ども自身も共鳴する部分がとても大きいのだろうなと思います。娘も、小動物が大好きなので、めだかのこが無事小川に帰ることができたのを見て、そらまめくんたちと同じくらい誇らしげで、うれしそうな顔をしていました。その前の、めだかをどのベッドに入れて運ぼうかと、1つ1つ試しているページでは、はらはらしながら見守っている様子でしたが・・・。大仕事をやり遂げたそらまめくんたちが、歌を歌いながら家路に着くシーンの夕焼け空の色もとっても暖かいですね。
(余談ですが、娘は、そらまめくんと、えだまめくんを時々間違えてしまうようでした。でも、いろんな種類の豆の名前を日本語で覚えられて、よかったなと、母としては、おまけの嬉しさがありました!)