「つみきのいえ」 みんなの声

おじいさんが一人で住んでいるおうち。
おうちの周りは、海。どんどん水位が上がっていくので、床上まで水が上がってきたら、今住んでいる家の屋上に新しい家を作らねばなりません。それを繰り返してきたおじいさんのおうちは、まるで積み木を積み上げたかのよう。
そしてまた水位が上がり、新しいお家を作ろうとしたおじいさん。
大工道具を海に落としてしまい、やむなく潜水服を着て、水中にもぐることにしました・・・。

おじいさんの作ってきたおうち。
全部に思い出が宿っているんです。
楽しい思い出、悲しい思い出、、、、
でも、すべてひっくるめて、この家がおじいさんの人生の象徴なんですよね。
ラストシーンのおじいさん。素敵な人生を送ってきたんだなって感じます。

私もこれまでに引越しを繰り返してきたので、このおじいさんとはちょっと違う形だけれど、これまで住んできた家々すべてに思い出があるんですよね。この家に住んでいたときは○○だったな・・・なんて。なのでこの本にもとても共感してしまいました。

絵の雰囲気も内容とあっていてとても素敵です。
アニメが元になっているということなので、そちらもぜひ見たいなと思います。
大人の方にもとてもお勧めできる絵本です。

一人暮らしのおじいさんの家の周りは水だらけです。
ある日、水がさらに浸水してきてしまい家を上に作ろうとします。
作っている最中にかなづち等を水の中に落としてしまい、おじいさんは水の中に潜って取りに行きます。
振り返るシーンがあり、今までの人生にとても重みがあって懐かしい思い出が映画のようでした。
長い人生を共にする、家と家族が素敵に描かれています。

どちらかと言うと、大人向けの素敵な絵本でした。
これから家族が増えるご家庭などに読んで欲しいです