書店に並ぶや購入しました。私のために。
アニメーションが先で絵本が後というのも、そうないことでしょうね。
何ともいえないこの背景の切ない色使い。おじいさんの継ぎを充てたズボン。
こんな事になってはいけない、海面上昇の世界。
おじいさんが、落とし物を探しに海中深く潜って行き、おじいさんの人生の歴史を知った時、おじいさんはちっともかわいそうではないんだと思いました。
子どもの頃から、一緒に大きくなったおばあさんと結婚し、小さな家で幸せな家庭を築き、たくさんの思い出と今は暮らしている満足げなラストのおじいさんの表情が印象的です。
やはり、家庭は結婚したからには、夫婦がベースだと思いました。子どもを優先したり、仕事を家庭と秤にかけたりなんて、次元の違う世界です。
このおじいさん夫婦には、慈しみ愛し合ってきた軌跡がはっきりと“つみきの家”の中に見えます。今は、一人ですが、心は永遠におばあさんといっしょにいるのでしょう。
感動の一冊でした。