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ことりをすきになった山」 みんなの声

ことりをすきになった山 作:アリス・マクレーラ
絵:エリック・カール
訳:ゆあさ ふみえ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1987年10月
ISBN:9784033273402
評価スコア 4.71
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みんなの声 総数 34
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34件見つかりました

  • 静かに、心の響くお話

    この本は私のお気に入りの一冊になりました。

    エリックカールさんお得意の色鮮やかなコラージュも、とっても素敵ですが、なんといっても、山がことりをすきになり、長い間会えないことに涙をながすところに心動かされます。

    何十年も何百年も月日が経つ中で、継続することのすごさを知ります。山が最後の最後で希望を捨てずにあきらめなかったこと、ことりが毎年山のところに訪れ続ける愛情。双方の愛が最後の奇跡を生んだのだなぁと思います。

    山に川ができたのは、山が悲しくて涙を出したから。こんな風なストーリーが、それぞれの山にあったら素敵ですね。

    大人向けですが、静かに、心に響くお話です。

    投稿日:2008/03/17

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  • 自然の命はめぐりめぐる

     雨や雪の冷たさしか知らなかった岩山が、一羽の小鳥ジョイが羽を休めることによって、はじめてあたたかいものにふれます。
     ときがたつにつれ、春になると一休みをしにくるジョイが来るのを待ち焦がれ、ずっといて欲しいと強く願い、かなえられない願いに耐えかねて山の心臓が爆発。かたい岩がくだけて涙があふれて川になり、ジョイがくわえてきた種が芽を出し、根を張り・・・・どんどん山がうるおい、草や木が育っていきます。
     岩山に1本の木が育ち、だんだん豊かな緑がひろがっていく姿が、エリックカールの独特のコラージュによってみごとに表現され、ひきこまれます。
     何十年?いや、何百年の時間をかけて、自然が育っていって、生き物が育つ環境になるんだな〜と思います。
     川の最初のしずくは山の涙・・・という発想が、わたしはすごく気に入っています。
     最後に何代目かのジョイがはじめて巣を作るためにやってきたというところは感動的です。

    投稿日:2008/01/19

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    • 花明りさん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子1歳

    岩肌だらけの孤独な山。
    それが小鳥を知った時、ずっとそばにいて欲しいと願います。その願いは叶わなかったけれど、山が小鳥を思う強い気持ちが涙となり、美しい緑を作り出しました。
    やがて、山にも幸せが訪れます。
    小鳥と山の友情を描いた美しい絵本です。
    人生について、深く考えさせられます。

    投稿日:2007/10/31

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  • 継続は力なり

    • とむままさん
    • 40代
    • ママ
    • 三重県
    • 男の子10歳、女の子8歳

    花も木のない岩山・・地肌に感じるのは雨や雪という冷たさだけでした・・・
    でもある日ちょっと羽を休めた小鳥の羽のやわらかさ・・あたたかさの触れてびっくり。そして小鳥の歌を聴きまたびっくり。この世にこんな気持ちのいいものがあるなんて・・
    岩山は小鳥にずっとそばにいてほしいと願うのですが・・・

    やわらかさ、あたたかさ・・・それは固い心も溶かしてしまうもの、でも・・・手に入らないとわかるとすごくつらく悲しいものです。
    岩山が人ともだぶります。
    どんな物より言葉よりそばにいてもらうぬくもりが一番の贈り物ですよね。
    そして・・悲しみでいっぱいになった心をまた開くのはやっぱりぬくもりなんだなぁ・・・って。
    結果を求めない、変わらないぬくもり。
    子どもが人が、一番ほしいものだと思います。

    岩山から流れた涙は変わらない小鳥のやさしさへの神様からのプレゼントでしょうか?

    いつまでも変わらずに繰り返すこと・・簡単なようで実は難しいこと・・
    相手に何を求めるわけでもなく・・ただ相手が喜ぶことを繰り返す、こんなおかあさんになりたいな・・・

    投稿日:2007/05/27

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  • 時間の移りかわりを表現

    始めに、子供達は、面白くなさそう・・。と 言ってましたが、本を開いたとたん、貼り絵と本から伝わる暖かい色に、心を奪われていました。山にとっては長い一生でも、私たち 生き物には短いと、いう事。この本で、時間の移りかわりを、感じることができました。同時に、一人で生きていくのは、寂しくつらいということも、わかったようです。

    投稿日:2006/12/03

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  • 変わらないもの、変わっていくもの

    • キャメさん
    • 20代
    • その他の方
    • 栃木県

    この絵本は、何もない岩山に1羽の小鳥が飛んできたことから始まります。
    岩山は初めての訪問者に喜び、「ずっとこおこにいてくれないか」と懇願しますが、小鳥は何もない所じゃ生きられず、来年マタ来ますと言ってかえってしまいます。
    それが代々続き、淋しくなった岩山に変化が起こります。

    人を好きになると言うことがどういうことか。
    人を好きになって暖かい気持ちになるその心情がとてもよく伝わってきます。

    投稿日:2006/11/24

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  • 続けることの偉大さ

    • はるひびきさん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子6歳、男の子2歳

    エリック・カールの絵本原画展を見に行ったとき、売店で買いました。
    内容は子供には難しいだろうなと思いながら、自分用にと思って。

    子供が何を感じているかはわかりませんが、上の子が5歳くらいのときは、しばらくこればかり読まされました。
    私、読み聞かせながら毎回涙ぐんじゃって、正直たいへんでした。
    いろんな感じ方ができる物語だと思うけど、私はほんの小さなことでも続けることの偉大さというようなことに感動しました。
    山が緑いっぱいの山になったように、一人一人の小さな種とあきらめない気持ちがあれば、いつか緑いっぱいの平和な世界にすることができるのではないかしら、と勇気付けられる一冊です。

    投稿日:2006/10/02

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  • じわじわと感動が押し寄せてきます

    荒れ果てた野原にごつごつした岩山がありました。
    太陽の暖かさはあっても岩山には雨や雪の冷たさしか感じることはなく心は荒んでいたのです。
    でもある日ジョイという名前の一羽の小鳥が岩山に立ち寄りました。
    初めて生き物の温かさに触れた岩山はぜひそばに留まっていてくれるように頼みます。
    ジョイはその申し出を受け入れることはできないけれど毎年春にかならず来ることを約束して
    岩山の元を離れます。
    それからというもの岩山はただただジョイの訪れを待ち焦がれる日々を送り
    ある日とうとう岩山の心臓は爆発し岩肌が崩れ、岩山の涙の川が流れ始めます。

    岩山のジョイに対するいとおしさと岩山の寂しい心に答えようとする小鳥・ジョイの優しさがひしひしと伝わってくる絵本です。
    読んでいてとても切なくなってしまいます。
    岩山とジョイのやりとりを通して
    人の気持ちを汲み取ってあげることの大切さとか
    自分のできる範囲でいいから人のために何かやってあげたいとかいう気持ちを
    娘も持ってくれるといいなぁと感じながら読み聞かせてみました。
    漢字も多く文章も長いので一度の読み聞かせしか持ち堪えられませんでしたし
    内容はほとんど判らなかったとは思いますが
    エリック・カール氏のカラフルなイラストから何か伝わったかも・・・と思う私です。
    読み聞かせ年齢は5,6歳というところでしょうか。

    投稿日:2006/02/25

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  • 文化人類学者が描く時間の流れ

    • レイラさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子12歳、男の子9歳

    岩山ははじめて見る小鳥ジョイを好きになります。
    ずっといてほしいと願う山に、ジョイは自分の命の続く限り、
    生まれる小鳥にも代々受け継いで春に山にやってくることを約束するのです。
    待ち焦がれる山の涙が川となり、ジョイの運ぶ種が木々を作り、
    岩山は緑ゆたかな、生き物の住む山となるのです。
    とても壮大なストーリーです。
    ジョイが何代も引き継いできた命の連携と、山の悠久の時間の流れが素晴らしいです。
    エリック・カールさんのコラージュがとてもマッチしています。

    投稿日:2005/12/09

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  • 壮大なドラマ

    すばらしいドラマです。これまで☆5つをつけてきた本と同列に置くのはあまりにもったいないという気がします。

    文化人類学者だという作者の、自然への壮大な想いが見事に表現されていると思います。大地が生命を育む。それはどちらかの一方的な働きかけではなく、たがいに「いとおしむ」という相互の「想い」があって初めて生まれる営みだということ。
    その「想い」が何十代、何百代も小鳥に受け継がれ、岩山を見放すことなく見守り続けます。そしてあるとき、岩山の中に、本当に草木をいとおしむ心が生まれたとき、小鳥にずっといてほしいという岩山の「想い」がかなう。

    自然というものは、とてつもない長い年月を受け継いでいくことで営まれてきていて、私たち人間にもつながっている。

    物語を「友情」「愛」など、人間の心のレベルに置き換えることも不可能ではありません。ですが私としては、そうではなくて、この壮大さをそのままに子どもに伝えたいと思いました。

    投稿日:2005/10/08

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