「まぼろしの巨大クラゲをさがして」 みんなの声

実在するのかしないのかわからない「巨大クラゲ」を探しに行く大ミッション！このようなミッションは、失敗に終わった場合も、「もしかしたらあと一歩だったのに」ということがあるのかもしれません。けれども、それは「神のみぞ知ること」…
未知の世界に挑戦する研究者の姿がとても印象的でした。

この絵本に描かれた巨大なクラゲは実在するのでしょうか。
自分たちには見えているのに、研究チームは最後まで見つけることが出来ませんでした。
描かれたクラゲが空想かと思うと、研究チームの行動がユーモラスに見えてきました。
人の苦労を滑稽にも思えてきました。
少し不謹慎かも知れませんが、人の苦労を笑ってしまいました。
この絵本をどう捉えるかで、紹介や読み聞かせも変わってくる難しさを感じました。

タイトルだけみると、クラゲについての科学的な絵本かと思いました。が、予想と全くちがって、ファンタジックな楽しいお話でした。くらげがおちゃめに思えてしまいます。そして、なにより、絵がとても美しいです。特にオーロラの場面。きれいで見入ってしまいました。印象に残る素敵な絵本でした。

7歳娘が必死に「いるよ！そこにいるよ！」と指差して博士に教えてくれていました。探し物って案外こんなふうに近くにあったりするものなのでしょうか…。博士と巨大からがの双方にとって、見つかる、見つけられるののどっちが幸せなのでしょうか？