こうして逃げてやる、ああして逃げてやるといろいろ空想する子ども。
どんなに逃げてもあらゆる手段で必ず捕まえてやるという母。
微笑ましいやりとりのなかに、無償の母の愛を感じられる絵本です。
口調はやや穏やかな感じのお母さんですが、イラストではなかなか勇ましい姿も見せてくれますね。
そんなところから、母の子どもへの愛は何よりも強いんだということが伝わってきます。
子ウサギも、お母さんから愛されているという実感があるから、無邪気に「逃げちゃうよ」と言えるのでしょう。
自分に子どもができたら読み聞かせてやりたいです。小さいうちは意味が伝わらなくても、その子が親になったあたりにこの絵本の良さがわかってくれたらと思います。
実は、これのパロディ本(bunnyがmummy、ミイラになっている)がアメリカあたりで出ていて、そこからこの本を知ったのですが、そっちも面白いです。