去年のクリスマス、「サンタさんに、うさぎのプレゼントをもらいたい。」と言っていた娘に、うさぎの模様がついたハンカチといっしょに、「いいこってどんなこ?」と「ぼくにげちゃうよ」の2冊の本(どちらもうさぎのお母さんとぼうやのおはなし)をプレゼントしました。無条件の愛とは、こういうことを言うんだなと、自分が母になって、つくづく実感します。ただ力任せに連れ帰ったり、自分の思い通りにしようと縛り付けたりするのでなく、「おまえが、ことりになってにげるのなら、かあさんは、きになって、おまえがとまりにかえってくるのをまっていますよ。」と、子どもを信じて見守ってやれる親。そんな親になりたく、日々ガミガミ言いながらも、心の成長を願う母です!
娘も、この本が大好きで、いつのまにか諳んじて読めるようになっていましたが、ある日のこと、図書館で原本を見つけた娘は、その本を手にとると、「ぼうやがにげたら、おかあさんはおいかけますよ。・・・おかあさんがおいかけてきたら、ぼくはおさかなになって、およいでにげちゃうよ。」と、日本語ですらすらと読み始めました。本来は静かにしなければならない図書館ですが、たまたま本の整理をしていた図書館員のおにいさんも、立ち止まって、にこやかに娘の朗読を聞いていました。そして、娘が読み終わるの待って、「とても上手に読めたね。楽しく聞かせてもらったよ。」と言ってくれました。私も娘の成長を心からうれしく思った1日でした。