大好きな宮西達也さんが、新シリーズを出していたとは知りませんでした。
しかも、これは2作目。
かぶと三十郎というタイトルですが、やはり椿三十郎をもじったものでしょうか。
戦国時代を、かぶとむし侍の三十郎を主人公にして描いています。
悪代官、忍者とか三度笠と言った時代劇特有の言い回しもあって、親子ともども楽しめる内容になっています。
虫達がメインなので、ティラノサウルスシリーズとは違った趣があって、子供達には大受けでしょう。
本当に強い人とは?ということを優しく諭してくれる場面もあり、流石に宮西さんならではの作品となっています。
ところが、いきなり三十郎が死んでしまうのです。
これには驚きですが、土の中に元気に育っている子供達というくだりがあるので、次回からも大いに期待したいところです。
ただ、この作品自体は、宮西さんの他の作品群に比べると、盛り上がりの点が弱いような感じがしたので、評価は四つ星にしました。