個人的には大好きな絵本ですし
たくさんの人に読んでもらいたい、読み聞かせてもらいたい。
すばらしい世界観をもつ本です。
ただ、最近の子供は(大人も)想像力に欠けるという事を痛感(笑)
色んな年代の子供に読んでみましたが、
この本のストーリ展開を理解できるのは
小学生以上という印象を受けました。
まず、お金がないミリーに、
帽子屋さんが勧めてくれた帽子の意味が
小さな子供には汲み取れない。
小学生でも「??」な表情の子供がたくさん。
公園でミリーが見た(作り出した??)帽子が
想像の世界だという事もピンと来ない子供達の多い事!!
「この帽子、みんなタダなの??」なんて言ってみたり(笑)
理屈っぽく考える大人にはもっと理解できないのかもしれません。
他の方のレビューにもたくさん書かれていますが
公園でミリーが見るたくさんの帽子、
あれが、ミリーの想像の産物なのか
みんなが共有して生まれたものなのかなんて
考えて読んでは面白くないのだと私は感じます。
ミリーは赤毛のアンに似ています。
空想する事が得意なんでしょうね。
そして、ミリーの周りにはその空想の世界を
壊さず受け入れてくれる世界が存在するのです。
ただそれだけの事。
ミリーのすてきな世界観を存分に楽しめる
ひいては、子供達の空想の世界を受け入れて広げてあげられる、
そんな大人でありたいと思います。