はじめてのクリスマス(偕成社)
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世界の国からいただきます!(徳間書店)
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障害を持った子供がたった一人で船に乗り込みます そこで知り合ったなみたと冒険を試みることに、でもそこで思いもよらない事件が発生するのです・・・ 日本という国は障害を持った方たちと触れ合う機会は、希望しない限り体験することは少ないと思います だからいざ、ふれあいの場のような催しもので、構えてしまう不自然さがあるような気がします 整備の整った施設で専門的なリハビリを推進することも一つの考えであることは認めます でも本当に社会の中で生きていくには、どんな時も対応できる相互連鎖の関係も不可欠だと感じます 作者の吉村さん自身が脳性小児まひであることで、非常に難しいテーマを投げかけられているようです 発行年数のわりには新しい図書館の絵本に、もっと皆さんに読んでもらいたいと強く思いました
投稿日:2010/11/02
自らも先天性脳性小児まひの障害から児童文学の道を目指した吉村敬子さんと、弱者への思いやりを形にしつづける田島征彦さんの合作。 他にも『ななしのごんべさん』の共作があるのですが、吉村さん自身から溢れ出るものがこの作品にぶつけられていると思います。 養護学校で学ぶあつおが冒険の日に、車いすを飛び出し海の向こうに見える犬島へ冒険に出発します。 島で友だちになったなみたとの一日。 島の道を一人では歩けないあつお、一人ではうんちもできないあつおがなみたに介助されながら秘密の基地を目指します。 秘密の基地で起こったアクシデントで動けないなみたを助けるために、必死に救助を呼びに行ったあつお。 決して現場では認められないあつおのチャレンジであり、知らない人にお尻を拭いてもらうなんであり得ない話なのかもしれません。 しかし、吉村さんは障害者の立場から叫びたかったのでしょう。 その声を受け止めなければいけないと思います。 この絵本にはすなきちと名付けられた人形が登場して、あつおと話をします。 多分あつおの心の声。 あつおのなかのもう一人の自分だったのでしょう。 大半が関西弁のセリフで成り立っています。 田島征彦さんの作品の特徴でもあり、読み聞かせには少し難しい作品ですが、聴き手はしっかりと受け止めてくれる作品です。
投稿日:2010/10/05
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