ここのところ、宮沢賢治の作品を読みあさっています。
これは初めて知った作品だったので、表紙絵でストーリーを想像しつつ読みました。
月夜の晩の、不思議なお話です。
電信柱の軍隊の行進が、とてもとてもインパクトがあります。
これは、宮沢賢治の想像の世界なんでしょうね。
確かに、走っている汽車の中から外を見れば、線路脇の電信柱が
動いているように見えることがあるので、そこからイメージを
膨らませたのかも、なんて思いました。
どうして恭一が線路を歩いていたのか、そしてその後どうなったのか、
というところが描かれていないため、最初から最後まで不思議な世界で
埋め尽くされています。
とにかく、怪しい月夜の晩には、何かが起こるぞ!!という、
それもまた賢治のイメージの世界なんでしょう。
いろんな想像力をかき立てる、不思議な作品でした。