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宮沢賢治の絵本 月夜のでんしんばしら」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 月夜のでんしんばしら 作:宮沢 賢治
絵:竹内 通雅
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2009年10月
ISBN:9784895881210
評価スコア 4.36
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みんなの声 総数 38
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  • 不思議な作品

    ここのところ、宮沢賢治の作品を読みあさっています。
    これは初めて知った作品だったので、表紙絵でストーリーを想像しつつ読みました。

    月夜の晩の、不思議なお話です。
    電信柱の軍隊の行進が、とてもとてもインパクトがあります。
    これは、宮沢賢治の想像の世界なんでしょうね。
    確かに、走っている汽車の中から外を見れば、線路脇の電信柱が
    動いているように見えることがあるので、そこからイメージを
    膨らませたのかも、なんて思いました。

    どうして恭一が線路を歩いていたのか、そしてその後どうなったのか、
    というところが描かれていないため、最初から最後まで不思議な世界で
    埋め尽くされています。

    とにかく、怪しい月夜の晩には、何かが起こるぞ!!という、
    それもまた賢治のイメージの世界なんでしょう。
    いろんな想像力をかき立てる、不思議な作品でした。

    投稿日:2012/06/05

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  • 月夜の不思議なお話

     「うろこぐもと鉛色の月光,九月のイーハトヴの鉄道線路の内想です。」 賢治の言葉どおり,月夜に出会った不思議な夜のお話です。

     夜空一面のうろこぐも,遠くに見える停車場のあかり・・・。竹内さんの迫力のある絵で,不思議な風景が描かれています。

     「ドッテテドッテテ、ドッテテド」と月夜に電信柱が動き出すのですが,読み聞かせていくと,息子もその幻想的な雰囲気に引き込まれていくようでした。
     息子にとって分からない言葉も沢山でてきますが,実際に声に出して読んでみると,賢治の書いた言葉の美しさを,とてもよく感じる事ができました。
     
     秋の夜にぴったりの絵本です。

    投稿日:2011/10/09

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  • 文字が多くて内容も濃いので3歳には早かったです。5−6歳以上向けかな、、、でも大人でも理解するのはちょっと苦労します。最初、なんとなく手にとって読み聞かせていたのですが、なんだか難しめで、でも幻想的で、妙なリズムをもったドッドド、、、というかけ声が宮澤賢治っぽいと思って作者名を見たら本当に宮澤賢治でした。びっくり。

    銀河鉄道の夜も幻想的でしたが、更にこの作品はわかりにくいものになっています。結局、恭一くんは生きてるんでしょうか?おじさんは幽霊か電信柱の精?

    解説が必要です。

    投稿日:2011/08/21

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  • 月も電信柱もリアルです

    • ポピンズさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子7歳、男の子3歳

    フェアで知り、図書館で借りてみました。
    確か小学校高学年か中学の頃、賢治の作品集で読んで印象的ながら不気味なイメージで、謎めいたまま残っていたので、絵本だととうかな、と。
    「ドッテテドッテテドッテテド」
    このリズムだけは強烈に記憶にありましたが、なんとなくわかりにくかった作品が、見事な月明かりに照らされた、リアルな電信柱に、絵本の世界ここにアリと唸らされました。
    「月夜の」というだけに、文字だけでは想像しづらい、全ページに月明かりが感じられる描写に、個性を与えられた電信柱。
    表情がしっかりしていて、「なんで電信柱が歩くの?」と昔思っていた疑問が、絵によって命を吹き込まれた電信柱に納得しました。
    ちょうど一年前の今頃、年長の娘が作品展で「賢治の世界」と題した作品をいくつか(銀河鉄道の鉄道や、注文の多い料理店の兵隊など)作った際、先生がいくつか絵本を読んでくださったそうです。
    賢治絵本も展示されていて、こんなにあるのだと知ると同時に、幼稚園でも、絵本なら賢治の世界に親しめることに驚き、また挿絵によってイメージが固定してしまうのがいいのか悪いのか考えました。
    が。
    娘には黒井健さんの『水仙月』と、この絵本は、賢治の世界に触れるにあたって確かに手渡したいと思います。
    まだ一年生なのでさすがに早いかな、と思いますが。
    ぜひレビューに記録しておきたいと思ったもうひとつの付属的な理由ですが、裏表紙見返しの、楽譜の延長がなんともユニークなセンスで脱帽でした。
    楽譜の五線がそのまま電信柱の電線になり、電信柱の足が音符に!!
    つながり具合、もつれ具合が絵本の読後感をいつまでも余韻に浸らせてくれる傑作だと思いました。

    投稿日:2010/11/07

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  • 現代という時代へ

    絵本ナビのフェアで存在を知り、はじめて読んでみました。

    電気のじいさんの発言内容からして、電気というものが普及するようになってあまり時間が経っていない時期の話のようです。それまでのエネルギーと比べ、とても強力で、規律があり、まるで兵隊のよう、意のままに動かせ、間違いがない、そんな存在なのでしょうか。

    しかし、何だか危険でもありそうです。万が一間違いが起こった時は大変なことになる気がします。古い時代から現代へと汽車のように猛スピードで変わっていることが感じられます。あっけにとられて眺めていた恭一は、この先新しい時代で生きていくのでしょう。

    これに対し、古い時代のことが描かれている『狼森と笊森、盗森』と読み比べても面白いと思います。

    投稿日:2010/10/29

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  • むずかしかったです

     月の輝く夜に、電信柱が動き出す。賢治らしいファンタジーなお話かなと、読み始めたのですが。
     電信柱が軍隊の行進になったので、びっくりしました。電線でつながれて、行進する柱がこわいです。
     とまどっている恭一の気持ちがよく伝わってきます。

     近代化の象徴の電気と戦争に、なにかメッセージがあるのでしょうか。私には、わかりにくかったです。

    投稿日:2010/10/22

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  • 一瞬のできごと

    「どっちが参っても1万5千人みんな責任がある」
    という文章が気持悪かったです。
    どんなことがあっても行軍を続けるでんしんばしらを見て
    下を向く恭一の気持がわかる気がしました。
    でんしんばしらの側の気持に同調する時代にはなってほしくないなと
    思いました。

    投稿日:2010/05/20

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  • 電信柱から拡がるイメージ

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子16歳、男の子14歳

    宮沢賢治の短編童話に絵が添えられています。
    表紙の絵がかなりインパクトがあって、思わず手に取ってしまいました。
    でも、まずはしっかりと宮沢賢治の文章の世界をしっかりと音読で味わってほしいです。
    月夜の晩、恭一少年は線路横を歩いていて、不思議な光景を目にします。
    シグナル柱のシグナルが下がったことを機に、
    何と、電信柱が軍歌風の歌を歌いながら行軍始めたというのです。
    「ドッテテドッテテ、ドッテテド」
    独特の擬音が雰囲気を盛り上げてくれます。
    そして出会ったおじいさんも、人間のようで、電気(!?)のようで。
    当時の電気事情を体感できるようです。
    しかも、通り過ぎるのは蒸気機関車。
    本当は文章の持つ勢いで想像できるといいのでしょうけど、
    やはり一時代前の情景だけに、このように少し絵で情景描写してもらえると
    物語もつかみやすいと思います。
    ディズニーの「ファンタジア」に出てくる魔法使いの弟子の
    ホウキのような電信柱の行軍の様子は、
    ちょっと、しばらく夢に出てきそうな迫力です。
    見返しには、物語中に出てくる軍歌のような歌に宮沢賢治自身が作曲したといわれる
    メロディーが楽譜で採譜されています。
    難しそうですが、聞いてみたいです。
    宮沢賢治作品の奥深さを痛感しました。

    投稿日:2010/01/13

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