ワニぼうのために、お父さんがこいのぼりを買ってきました。気持ちよく泳ぐ、こいのぼりを見ているうちにお父さんは、自分が「ワニのぼり」になってしまいました。それを見ていたワニぼうも、ワニぼうのお母さんも、そしてそして、ウサギのぼりやカメのぼり、近所の動物たち皆が「○○のぼり」になって空を泳ぎます。皆で空を泳いでいる様は圧巻で、本当に気持ちよさそうです。
やわらかな絵が春のやわらかな風をイメージさせて良いですね。ストーリーは他愛のないもので、起伏もないので初めはなんとなく物足りない気もしましたが、読むほどに味が出るというのでしょうか。じわじわ、じわじわ、ほんわかやさしい気持ちになれる本だと思います。