ざぼんじいさんの柿の実はとってもおいしい。でも、ざぼんじいさんはケチなので柿の実を誰にもあげることはありませんでした。とある日、まあばあさんと子供達がやってきました。ざぼんじいさんは、子供達に柿の実をとられると思って柿の実を全部とってしまいます。ざぼんじいさんは、まあばあさんと子供達に柿のへたをあげるとみんなは喜んでもらったへたで駒をつくってたのしく遊びました。みんなは、もっとへたをもらいにざぼんじいさんのところに行くとへたはもうありませんでした。すると、まあばさんは、はっぱをもらいまたたのしく遊びます。それを見たざぼんじいさんは葉っぱをみんな燃やしてしまいます。今度は枝をもらいに来ます。その枝でまたみんなはたのしく遊びました。ざぼんじいさんは今度は柿の木の枝をみんな切ってしまいました。もう柿の木には実も葉っぱも枝もありません。誰にもあげたくない・・・と必死になって守った柿の木が取り返しのつかない姿になってしまいました。ハッとそれに気づいたざぼんじいさは悲しくなりました。すると、「種をまくとまた芽がでてくるかも」と子供達はいいました。ざぼんじいさんは隠してあった柿の実をみんなに食べてもらって柿の種をまきました。大事にしすぎて無惨な姿になってしまった柿の木だけど、きっとざぼんじいさんは大切なことを知ったことでしょう。