息子が、「ピーターラビットを読みたい」と言って図書館で大量に借りてきた本の中の一冊です。ピーターラビットものを読んだことがある方ならご存知だと思いますが、ミニサイズなのに、文の量が意外に多いのです。毎日5冊ほどは読んでいるので、この本を読む頃には私の声がかれていました。
のねずみのチュウチュウおくさんは、きれい好きです。きれい好きなのに、穴の中の家にはごみむし、てんとうむし、くもと珍客が次々とやって来ます。それをおくさんがあの手この手を使って追い払うのです。
極めつけは、びしょぬれのかえるのジャクソンさんでした。部屋は濡れているし、ジャクソンさんが居座るのでごはんを出さなくてはいけない始末。その上、ジャクソンさんは独特のマイペースさで、おくさんの心労を意に介さないのです。
この二人の噛みあわないやりとりが読んでいて笑えますが、実際こんな客がいたら、さっさと帰ってほしいところです。ストレスがたまりそう。
チュウチュウおくさんのようにきれい好きでなくても、家に呼ばないお客が次々と来て汚していったらいやだなと思うでしょう。
珍客たちを負い払った後、やれやれと眠ってしまうおくさんの気持ちがよくわかりました。息子も隣で事のなりゆきをにやにやと見守っていました。
ジャクソンさんに言う「よびもしないのに、おしかけてくるおきゃくがね!」というチュウチュウおくさんの嫌味たっぷりの言葉にも笑ってしまいます。ピーターラビットシリーズって意外に辛口なんだなあと思いました。