ある日突然、人間のような姿に変わった、まちねずみのティモシー。
生まれ育ったまちから逃げるように、いなかみちまで走ります。
初めは、奇想天外なストーリーと感じましたが
次第に、ティモシーに、引っ越したばかりの頃の自分を重ね合わせて読んでいました。
新しい場所に一人で入って行くのは、とても不安。
のねずみめんきょのテストではないけれど
ずっとそこで暮らしている人達から
自分がどんな人か、試されているような、様子を窺うような視線を感じて、
必死で合わせたり・・・。
でも、結局最後は、自分らしさで勝負!ですよね。
ティモシーも、みんなに認めてもらえたのは、
のねずみのスピニ―を助けようとした、勇気を買われてのこと。
勇気といっても、そのやり方はまちねずみのティモシーらしい優しさが出ていて、和みました。
本当は戦いの場面が好きな息子も、ニコニコして歌を聞いていました。
ハンサムな自分が大好きだったティモシーだから余計に、
外見が変わって、自分が自分でなくなったように感じたのだろうけど、
自分らしさって簡単には変わらないし、
自分らしく頑張っていれば、ちゃんと分かってくれる人だっている。
私は、そんな前向きなメッセージを感じました。