ピーター・H・レイノルズの表紙絵が目を惹きます。
邦訳はまた、最近レイノルズの訳が多い「なかがわちひろ」さんでした。
ペットの死や肉親の死を取り扱った本は、
絵本の世界でも結構ありますが、植物の「死」を生き物としてとらえた作品は珍しいものだと思います。
しかも、この絵本を読んでいると、主人公テスが、どんな風にこの木を大事に思っていたか、よくわかりました。
言葉や想いもしっかり伝わってくるし、周りの大人の対応も、
テスをバカにしたものが1つもなく、子どもたちに安心して届けられる絵本だなと、感じました。
レイノルズの画もはっきりしていて見やすいし、
活字もはっきりした少々大きめの字で書かれているので、読み語りなどにもお薦めです。
お薦めは、小学校2年生以上かな?