「にんぎょうげきだん」 みんなの声

にんぎょうげきだんの演技は、見ている人のためのもの、相手のために一生懸命という感じがしました。
優しくてひた向きですよね。
そして、絵が美しいのです。
服の柄など、細かいところまで描きこまれていて、お洒落なんですよ。

最近、こみねゆらさんの名前を見つけると、
知らず知らずのうちに、絵本に手が伸びています。
気になる作家さんです。

人形？たちが、自分達よりもさらに小さな操り人形で、
人形劇を披露してくれます。

森の動物たちや病気のおばあさんに、元気を与えます。

人形劇のひとつ･･･
ちいさなおどりこが、踊っています。
くるくる　たっ　くるくる。
なかなかきれいにまわれません。
すると、ほしたちが言いました。
「みているよ。わたしたちずっと　みているよ。」
おどりこは、また、練習を始めるのでした。

この「みているよ。わたしたちずっと　みているよ。」の言葉に、
胸にこみ上げてくるものがありました。
わたしも、娘に言いたい。
「みているよ。あなたをずっと、みているよ。」と。

こみねゆらさんは、「ふゆねこ」「くまの楽器店」「トリッポンのこねこ」
などの絵を描いています。

ちいさなお人形やぬいぐるみが、もっとちいさなお人形を健気に操る人形劇団。村から村へ旅をしながら、森の動物や病気のおばあさんに元気を与えていくという素敵な絵本です。
人形劇が弱い心をそっと励ましてくれるような優しいお話で、読んだ後にあたたかな気持ちになれます。
巻末に、ちいさな人形劇団をお部屋に飾れるペーパークラフトもついているので、子どもと一緒に遊べるところもうれしいです。
こみねゆらさんの作品で、いちばん好きな絵本になりました。