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うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)

お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!

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もりのおくのおちゃかいへ」 みんなの声

もりのおくのおちゃかいへ 作:みやこし あきこ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2010年11月
ISBN:9784033319100
評価スコア 4.66
評価ランキング 3,014
みんなの声 総数 96
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96件見つかりました

  •  手に取り表紙絵を目にし、独特な木炭画に強烈な印象を持ちました。

     凍てつく外の空気の指すような冷たさ、サクサクと雪を踏みしめる靴音・キッコちゃんや木の陰に隠れる動物たちの吐く息の白さが本当に感じられる絵です。

     さて、お話はキッコちゃんが忘れ物(ケーキ)をしたお父さんを追いかけ森を通り、おばあちゃんの家まで行くお話です。

     おばあちゃんの家までは森を抜けなくちゃならないというので、大丈夫かな?と思いましたが、キッコちゃんが家を出てすぐにお父さんの足跡を見つけたので、「あ〜、なんとかなりそうね」とキッコちゃんと一緒にちょっと安心して読み進めました。
     
     ところが、足元の悪い雪道でキッコちゃんが転び、ケーキの箱が潰れたあたりで、どんなに心細い事だろうと私もドキドキして来ました。
     そして、不思議なお茶会を催している家へ入って行ったページに息を呑みました。
     次のページの「さむかったでしょう、さあさあ、こちらへ」の鹿婦人の台詞で、この部屋の室温の暖かさを感じ始め、えもいわれぬ穏やかで優しい雰囲気にほっとしました。
     このウエルカムウエルカムの和やかで素敵なお茶の時間に、キッコちゃんは人心地がつけたのでしょうね。
     この後の、お茶会のメンバーの差し出すたくさんの優しさや励ましにグッと来ます。
     キッコちゃんの可愛らしさや動物たちの優しさの象徴と言えるケーキへの注し色が、お洒落な演出でした。

     森の行進は、いつまでも忘れられないシーンになりそうです。

     おばあちゃんの家で開いたケーキ箱から、このお話はファンタジーなんかじゃない、キッコちゃんの“素敵な新しい出会い”だったんだと、お子さんたちを納得させるエンディングもお洒落でした。

     また、森の奥のお茶会へ行ってみたいですね、キッコちゃん。
     空気の冷たさ暖かさを感じられる素敵な作品でした。

    投稿日:2011/01/07

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  • クリスマスの新しい定番

    名作と呼ばれる絵本は、もう何年も以前に
    書かれたものだということがほとんどですが、
    『もりのおくの おちゃかいへ』という新しい絵本には
    これから‘名作’と呼ばれるようになるんじゃないか
    というわくわく感が随所にただよっています。

    絵本の主人公・キッコちゃんのように、
    大切な届け物を台無しにしてしまうようなできごとは
    誰しも一度や二度は経験していることだと思います。

    どうしても自分を責めてしまう。
    ひとりでは立ち直れないことだってあるでしょう。

    そんなとき、自分ひとりで抱えこまないで、
    自分以外の周囲に目を向けることがいかにたいせつか、
    そういうことを思い出させてくれる、そんな物語。

    雪景色の凛とした冷たさが物語の温かさを引き立てています。

    クリスマス・シーズンに書店に並ぶ絵本の
    新しい定番になったりするんじゃないか、
    そしてキッコちゃんは可愛いので
    他の絵本にも再登場して欲しいな、

    ・・とひそかに期待しています。

    投稿日:2011/01/05

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  • 素敵なおちゃかい

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    キッコちゃんが起きた時、雪はやんでいました。
    おとうさんは、森のおばあちゃんの家の雪かきをするために出かけていました。ところが、届けることになっていたケーキを、忘れていたのです。そこで、キッコちゃんは、ケーキを持って、おとうさんを追いかけることになりました。

    森の中、ひとりで歩くのは少し怖いけど、思いきって出かけたら、なんだか素敵なことに出会えそうな予感。そんなワクワク感を感じさせてくれる魅力的な世界にひき込まれてしまいました。モノクロの描写の中に、赤、黄のほんの少しのワンポイントが、ほっこりとした温かさを感じさせてくれました。そして、優しい動物たちの大きな心が、雪の世界のなかで描かれていて、読み終わった時、なんともいえない、温かさに包まれることでしょう。

    投稿日:2011/01/05

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  • 木陰で見守って♪

    白と黒の世界で、結構リアル・・・ながら擬人化された動物たちがこちらを見つめる場面は、宮沢賢治の童話のような薄気味悪さを感じました。
    この後、どうなっちゃうの?!とハラハラしたものの、
    やさしい動物たちのお話にほっとしたのは、わたしだけでなく、息子もだったようです。

    白昼夢だった?というオチは、このところ息子が読みあさっている『わんぱくだん』シリーズでも定番ですが、
    ちゃんとおいしそうなケーキが手元に・・・というところで、幸せな気持ちが残ります。
    キッコちゃんにも、読者にも、動物たちは見えませんが、表紙でキッコちゃんが気付いていないように、ちゃんと木々の陰から、「ケーキは渡せたかな?」と見守ってくれているように感じました。

    投稿日:2011/01/05

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  • 絵本と子どもを結ぶ原点

     娘が2歳の頃大好きだった「もりのなか」。モノトーンの静寂の世界、果てしない空想の世界・・・そんな特別な空間が、この絵本の中にも存在します。子どもたちは、きっと絵本を開いた瞬間から、森の奥深くへと一歩踏み入ったような、不思議な感覚に包まれることと思います。

     さく、さく、さく。静かな森に響く足音は、キッコちゃんの鼓動のようでもあり、同時に、私たち読者の気持ちの高まりとも重なって、一体感を味わえます。

     そして、お茶会の光景は、「ぐりとぐら」の世界を思い出させてくれる、なつかしい一場面。まさに絵本と子どもを結ぶ原点とも言える風景を見るような気がします。子どもたちにとって、楽しい仲間といっしょに、おいしいものを分かち合いながら、歌ったり、おしゃべりしたりするのは、日常における最も大きな喜びなのかもしれません。たとえ、それが動物たちであっても、空想の世界での出来事であったとしても、それこそが子どもの日常なのだろうと思います。

    投稿日:2011/01/02

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  • 私も行く!

    古い作品かと思ったら新刊なんですね。
    刺し色も素敵だけど、動物達の目が印象的です。
    動物達がいっせいにこちらを見てる時なんて
    本物っぽくて、少しこわくて、
    読んでてドキドキしてしまいました。

    こどもは読み終わると「ステキ!」
    「私もケーキ届けに行きたい!行く!」と。
    よく読んだら迷子の話なんですけど
    こどもはすっかり出会いや冒険物語のように
    感じていたみたいで、
    絵の世界感にすぅ〜と入り込めたみたいです。

    投稿日:2010/12/28

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  • ドキドキの連続!

    キッコちゃんの緊張感が伝わってきて私もどきどき・・・
    雪の森で見たのはお父さんの後姿じゃなかったし、見たことの無い建物におちゃかいをと集まってくる人間然とした森のどうぶつたち。部屋に入ってみんなのみつめる目がとても怖くて、キッコちゃんといっしょに私の緊張も高まりました。やさしく迎えてもらえてホッとしてしかも、あんなに素敵なケーキもらえるなんて。動物たちにみつめられるシーン、ケーキが集められるシーン、何度でも読み返したくなるえほんです。

    投稿日:2010/12/28

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    1
  • 薄暗いのにあたたかくて優しい

    薄暗くてやわらかいタッチの中に光る
    キッコちゃんのきれいな髪と赤い帽子。
    表紙の絵を一目みただけでステキだと思いました。

    森の冒険とやさしい動物達とのお茶会!
    そしてケーキの美味しそうなこと!
    娘の大好きなものがいっぱいつまっていました。

    もっとたくさん絵を見たいから
    お話ももっと長くして欲しいなーと思ってしまいました。

    好きなページを開いて枕元に置いて寝るのが好きな娘は
    どのページにするのかな・・。

    ぜったい手元に置いておきたい1冊だと思います。

    投稿日:2010/12/28

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    1
  • もりのケーキは・・・

    息子に・・・ではなく自分のために
    頁をめくってみました

    表紙がとても寒そうで
    きっこチャンの白い息が見えるようでした

    読み進めてみると
    動物達が実にリアルで、でも洋服を着て直立していて
    現実感と夢の世界が融合していました

    そしてきっこちゃんを一斉に見つめる動物たちの視線から
    飛び出してくるようなケーキまで
    どうしようもない不安から
    わくわくするような喜びまで
    つきあげられるような気持ちにさせられました

    食いしん坊な私はついつい
    ひとつひとつのケーキの説明をココロの中で
    探してしまいました

    おかあさんが渡してくれたケーキは
    どうしたのでしょう
    そして動物達のケーキをみんなで食べたのか・・・
    それをお母さんが知ったら
    どんなことを思いどんな言葉を発するのでしょう

    読むことから始まる
    空想の世界へ・・・・・と
    どんどん引き込まれてしまうのでした

    投稿日:2010/12/24

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  • 冬の日の不思議な出会い

    まず、表紙に惹かれました。
    モノクロの絵は冬のしんとした空気を感じさせ、キッコちゃんの帽子や
    スカート、手袋の赤、ケーキの色などとても効果的でぐいぐいと話の中にひきこまれます。
    キッコちゃんの不思議な世界でのすてきな体験に、こどもはそこに自分がいるように、どきどき、わくわくするはず。
    いっせいにキッコちゃんを見る動物達がリアルで、「おぉっ!」と思いましたが、これだから 話も生きてくるのでは?
    子供といっしょに最後は「ほっ」としてください。

    投稿日:2010/12/23

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