森の向こうのおばあちゃんの家へ、雪かきに出かけたお父さん。
キッコちゃんはお父さんが忘れて行ったケーキの箱を手に、大急ぎで後を追いました。
途中の道で転んでしまったキッコちゃんがたどりついたのは、見知らぬ家。
中では動物達のお茶会が開かれていて…?
モノトーンの絵の中に所々だけ使われている黄色や赤の配色が印象的で、目を引きました。
キッコちゃんがケーキを手にしたまま転んでしまったあたりから、読み手のこちらまでが「この先どうなるんだろう?」と不安に襲われ、同じドキドキ感を味わえます。
お話の最後に、無事おばあちゃんの家へたどり着いた時の爽快感がたまりません。
最後のページで、おばあちゃんやお父さんと一緒にケーキの箱を覗き込むキッコちゃん。
そこでどんな話が交わされたのかなぁと、あたたかい気持ちになって本を閉じることができました。