「元気がよすぎて困るんですの」・・・の我が家の娘。つい最近も、「とことことことこ かけだして」騒ぎを起こしてしまったところです。とこちゃんのお話を読みながらも、「もう絶対してはいけませんよ」と、口を酸っぱくして言い聞かせたくなってしまう母・・・。とても「よその子のこと」と思えないのです!娘は、とこちゃんがお父さんと動物園から帰ってきて、お母さんが「おかえりなさい」と出迎える場面で、「どうして、おかあさんは、怒らないの?」と、私の顔を見ます。アメリカでは、犯罪から身を守るための意識も、日本とは比べ物にならないほど高いように思いますが、一昔前の日本のように、安心して子どもを育てられる環境の中に、すべての子どもを置いてあげられたらな、と思います。
娘は、そんな親心とは無関係に、とこちゃんを探しながら、ただ純粋にこの絵本を楽しんでいます。少し前に、加古さんの「ゆきのひ」も読んでいたので、とこちゃんが入る幼稚園を、「雪合戦の幼稚園じゃない?」と、ほかの物語とも結び付けて、お話の世界を広げています。まったく違うお話でも、同じ作者だということが、こんなに小さな子にもすぐにわかるんだな、と感心しました。