詩人のまど・みちおさんが野菜たちを語ります。
それぞれ、ありのままが、うれしいのね、と語りかけ、
素敵な所をクローズアップ。
ありのままの姿の礼賛、かもしれません。
同じ構成が繰り返され、さながら、褒め言葉のシャワー。
でも、なんて心地よいのでしょう。
ほら、言葉がキラキラしています。
絵は、写実的でいて、独特の存在感のある絵です。
それぞれの野菜には、いろいろな虫がそっと見守っていて、
生き物たちの呼応を感じます。
もちろん、巻末には、それらの虫の名前も記載されています。
締めくくりは、まどさんらしい感謝の言葉。
幼稚園児から大人まで、心に沁みると思います。