小さなお子さんの手にもすっぽりおさまるようなサイズの、かわいい絵本。
おなじみのぐりとぐらが登場します。明るくて美しい、いつもの絵柄で安心感があります。
日本語の「あいうえお」50音を、リズミカルな文章とかわいい挿絵であらわしてあります。
文章のテンポの良さと詩的な情緒は作者のセンスが光っています。
特に感心したのは「ラ行」。和語にラ行音は殆どないといわれるくらい特殊な行ですが、
「らべんだー、りんどう、るりそう、、、」と美しい外来語で綴ってあります。ろばがきれいな紫色の野原でリラックスしている姿はほほえましいです。
最後に「オチ」もあって、大人でも楽しめました。
友人のお子さんが字を覚える頃になったらプレゼントしたい一冊です。