「いつも だれかが…」 みんなの声

最近、テレビでも、こういう「守ってくれている人」を診断する番組を見かけます。
自分自身、なんとなく、そういうものもあるのかなー、といった風に感じています。

このおじいちゃんも、何十年も「運よく生きてきた」ようです。
私もそう。「運よく生きてきた」のです。
生きていることに、感謝していきたいと、思わせてくれました。

あとがきを読んで、この時代背景を知り、「どうにもならないこと」をむなしく思います。
この本の「どうにもならないこと」は、戦争とか、間違った指導者の歴史とか、そういうことで、実は、人的なことなのです。ひとりひとりの力では、「どうにもならないこと」ですが、「どうにかなったはず」のことでもあると思うのです。

今、私たちに出来ること。
それは、間違いを反省し、繰り返さないこと・・・では、ないでしょうか。
そんなことを痛感した絵本です。

個人の「幸せ」と、みんなの「平和」
そんな、全く違う二つのものを感じさせてくれました。

そういえば、今までの自分の人生を振り返ってみても、落ち込んだり悩んだりもしたけれど、最後には乗り越えることが出来たような気がします。私のそばで天使がいつも見守ってくれているからなのかもしれませんね。
必要以上に甘やかしたりしないけれど、危険な目に遭わないようにいつも気遣ってくれる優しい天使。でも、天使にも助けられないものがありました。その時の天使の悲しそうな表情に、戦争への釈然としない思いが伝わってきます。
おじいちゃんはおおむね幸運だった自分の人生に感謝しながら静かに目を閉じます。
すべての人の後ろに天使がいて、天使が必ず助けてくれるような世界になればいいな、と心から思いました。

時代背景を考えると切なく感じる１冊ですが、子供達は絵を文章のマッチがとっても聞き入りやすいようで気に入っていました。
読んでいて、天使の行動がとても上手に描かれてるところがとてもいいと思いました。
何か考えさせてくれるところもまたいいと思います！！

ホスピスにお見舞いに来た孫に、おじいちゃんが自分の歩んできた人生を話します。
その中には、戦争の話もあります。
何度も危ない目にあってきたけど、いつも誰かがそばで見守ってくれたから、
いままで生きてこられたと話します。

誰かに見守ってもらっていると思うと、心強いし悪いことも出来ないと思います。
子どもたちに、そんな存在を信じてもらいたいです。
そして、感謝の気持ちも忘れないでもらいたいです。

目から鱗な絵本でした。
もしかしたら、私のそばにも、目には見えないけれどもいるのかな。私だけの守護天使が・・・。
だとしたら納得できる、今まで生きていた中の危機一髪の場面が、頭の中にいくつも浮かんでくるのです。
だったら、もっと無茶すればよかった・・・。なんて思うのは、私だけでしょうか・・・。
読むとしみじみと今までの人生を考え、ちょっと心が温かくなる、心に響いてくる絵本でした。

小学校の読み聞かせグループに予算がおりたので、何冊かの本を購入しました。
その時に、友人が高学年向きに選んだのが、この本です。
持ち運びやすい小さめのサイズ、軽いタッチの絵に、短めの口語の文章なので、さらっと読めてしまいます。
そして、さらっと読んだ後に、訳者によるあとがきを読んで愕然としました。
背景には戦争という重いものが見え隠れしていたのです。
映画『ベルリン天使の詩』でもそうでしたが、厳しい戦況下に置かれた都市には、天使が住んでいるのです。
きっと人々の辛い気持ちをきちんと見守り、受け止めるために。
そんなところに作者の再生の願いが込められているような気がします。
６年生の娘と一緒に読み、戦争の影にちょっと怯えながらも、いつでも天使が近くにいて守ってくれている絵にどこか温かい気持ちになりました。
高学年以上、大人にもお薦めの一冊です。

原題は「OPAS ENGEL（おじいちゃんの天使）」。

ホスピスで、最期の時間を過ごすおじいちゃんが、孫に自分の人生を語りかける。
それは、「いろんなことがあったけど、まあ、運がよかった」しあわせな人生。

今の自分の幸運は、自分だけの力ではなく、「だれか」が見守っていてくれたから。
そう思うだけで、生き方や、物の見方が随分と変わってくるなと感じます。

おじいちゃんを見守った天使は、次には「ぼく」を見守ってくれるのでしょう。
多分「ぼく」も、その存在に気づかないでしょうが…。

こんな風に強く守ってくれる天使がいたら。
もちろん天使だってどうにもできないことがあります。
おじいちゃんを子供の頃から守ってきたけど、
ユダヤ人だった友達のヨーゼフは守れなかった。
戦争を止めることはできなかった。
それでも過去を振り返って
そんなに悪い人生ではなかったよって。
子供が本当に理解できるのは
もう少し大きくなってから？大人をうならせる絵本だとは思います。
でも子供にはあなたは守られているんだよって、
安心させてあげたいですね。
ちょっと気になる視点、
このおじいちゃんは病院のベッドで孫に過去のお話をしていますが
天使がいて守られているって事は知っていたのでしょうか？
それとも読者だけに見えるようにしてくれたのかな？

目には見えない存在に助けられたような気持ちになった事ってございませんか？ワタクシにも心あたりがございます・・・・・・♪
このお話は、年老いるまで一生涯続き、語り継いだ孫にまで続くお話です（o＾_＾o）
　ナチスの存在をイラストで描いたページがあり、ユダヤ人の人々にとって、あの時代を１日１日息をひそめて生活し、辛く悲しい毎日だった事でしょう（； ；）多くのユダヤ人が根絶やしにされようとしていたのですから（＞_＜）生き抜けた事だけでも奇跡的であり、単に幸運という一言では終わらせる事は出来ませんよね（＞_＜）
天使のお仕事は、願いを叶えるのではなく、人を助けるのがお仕事なんですよね（o＾_＾o）
時に、天使は、助けられない者の前で、項垂れてしまった姿のイラストがあり、胸がつまりました（＞_＜）
天使の存在を、信じずにはいられない！おちゃめなところが可愛らしい♪天使と天使に見守られた一人の少年の心温まる感動作品でございます（o＾_＾o）
大人の方に読んで頂きたい作品です♪おすすめ。

先に同じ作者の「おこりんぼママ」を読んで色々と考えさせられました。
この作品も とても奥深くて、大人向けの絵本と言えるかもしれません。
ドイツ人作者の作品で、それを和訳された上田まにこさんの後書きに、
この作品の社会的背景が書かれています。

時として「あ〜、ラッキーだった」と思うような出来事がありますが、
本当はこの絵本に出てくるような天使が助けてくれているのかもしれませんねぇ。
私は守護霊の存在を信じているので、「助かった〜」ということがあると
いつも心の中で感謝するようにしています。