高い山がある為に、半日しか日があたらず、冷え冷えとした村・・・半日村。
『山は山さ。うごかせやしねえ。…あきらめるよりしかたがねえさ』と、村の誰もが思っている。
そんな時、一平という一人の子どもが、山を湖に埋めてしまおうと、たった一人で毎日毎日。
山のてっぺんまで登っては、土を袋に入れて湖に運ぶという作業を繰り返した。
はじめは、馬鹿にしていた村人達も、次第に・・・。
不可能を可能に変えたものは何だったのか?
一つは、継続の力。何年も何十年もかけての積み重ね。
二つ目には、みんなの力。一人では出来ない事も協力し合う実行力。
そして、もう一つは「どうせだめだ」とあきらめず、
何かいい方法はないかと考える力。
大人達が絶望してあきらめている中、
一平は子どもながらに必死で考える・・・何か方法はないかと・・・。
そして、自分の考えを信じて行動した。
一平のように、ピンチの時こそ、「自分の力で考える」ことをもっと大切にしたいと思う。