寒がりやのちょろりんが見つけた素敵なセーター。
はらっぱ色です。確かにこんなセーターだったら春を感じて暖かくなれそう。どうしても欲しくなってしまうちょろりんの気持ち、分かります。
でもおこづかいがちょっと足りない。
ここからちょろりんは自分でお金を稼ぐのです。
欲しいものがある、欲しいものを手に入れるにはお金が必要、お金を手に入れるためには働かなくちゃ、という社会の仕組みを優しく教えてくれます。
そしてそれだけでは終わらないのがこの絵本。
ちょっと怖そうなびきびきおばさんが、がんばったちょろりんのために一肌脱いでくれるのです。
人の優しさにも触れられて、セーターを着たちょろりんと同じように、読んでいるこちらも暖かい気持ちになれる絵本でした。