どのお話も楽しいピヨピヨシリーズですが、
その中でもピヨピヨたちの自由さ、素直さ、そしておとうさんおかあさんのやさしさが素敵で、一番好きな一冊です。
おかあさんが子どもたちを連れてスーパーに買い物に出かけます。
おかあさんがお友達と会って、ちょっとだけ立ち話してる間にかくれんぼしていなくなっちゃう。
そして、おかあさんがタイムセールの牛乳の争奪戦に参加しているうちに、ほしいものを次々カートに入れ、レジまで持っていっちゃう。
そして買いたかったものを却下されて家に帰ってからもぶーぶー不満顔。
あー、自由でいいなあ。
こどもはやっぱり、こうでなくっちゃ!
おかあさんは大変だけどね。
(いまどき、現実にはこんなやんちゃな子たち、なかなかいないです。
だからこそこの自由さを素敵に感じるのかもしれません)
そんなピヨピヨたちに、手を焼きながらもやさしいおかあさん。
お風呂に入れながら、話を聞いて気分をかえてくれるお父さん。
そして、さいごはおいしそうなスパゲッティーに
「だいすき!おかあさん」と素直に喜んでくれるピヨピヨたちが可愛いです。
お話自体はどこにでもある日常を描いたもので、小さい子でも知っているものが出てくるので楽しくみられると思います。
それでいて、絵のはしばしに、作者のあそび心がちりばめられていて、
ただかわいいだけではない絵本。
大人にもおすすめの一冊です!