表紙のイラストから、こういう遊び心のある絵本は息子向きかなと思い手にした作品。親子で読んでみて、やはり印象どおり内容もポップに飛んでいました。
黄色い靴下を探す羊が主人公。この羊、ゴミやほこりがたまっているベッドの下から登場するのです。…で、靴下を探しに行く途中、やぶの陰でオシッコをしているところを通りがかりのブタに見られて真っ赤になってしまう。その真っ赤な色はなかなか落ちなくて、川に入るとやっと取れ、その川はイチゴの川になる……。「???」と思いっきりトンダ内容かと思えば、お月さまを黄色い靴下だと思い込み取りにいこうとしたり、と何となく子どもの絵本のような場面もあったりして。しかし、ちょっとわけがわからず理解に苦しむ展開です。息子も「何これ〜?」「わかんな〜い」を連発。でも、イラストは楽しいみたいで読む間中、笑顔が絶えませんでした。
子どもと一緒に読む絵本というよりは、画学生とか美術専攻の学生たちがページを開く感覚の絵本。ちょっと小判ですがアートっぽいイラストはインテリアになります。作者は1児の母ということですから、きっとモダン芸術家肌のお洒落な方なのでしょう。フランスの絵本です。展開は「?」ですが、鮮やかで躍動感のあるイラストに星4つ進呈。