1981年初版で既に103万部を発刊しているベストセラー。
見開きの左頁に果物、右頁にそれを剥いてお皿に盛りつけた絵が、写実的に描かれています。
そして、そこには「さあ、どうぞ」としか書かれていません。
その繰り返しなのですが、小気味良いテンポで読み聞かせできるので、楽しい会話が子供と出来ること受けあいです。
果物を覚えてもらうというより、その優しい言葉の響きと、それを差し出す手の温もりを感じてもらえば良いと思います。
やはり、現物にかなうものはなく、この絵本の素晴らしさは果物を差し出すときの「さあ どうぞ」という心の持ち方にあると思うからです。
食育に相応しい絵本だと思いますので、1歳くらいになったら是非読んで欲しい一冊です。