この本が出版された頃、私の娘達も幼くて、大変盛りでした。絵本の読み聞かせは毎日の生活になっていました。自分が好きで始めた読み聞かせでしたが、毎日のあまりの慌ただしさに、「子どもの為に!」「親の仕事だから!」とかなり義務的に読んでいたと思います。そんな時、この絵本と出会いました。
少年といつも一緒に生活していた犬のエルフィーが、だんだん年老いて一つまた一つと、一緒にできないことが増えていく・・・。そんな中、少年は、毎晩エルフィーに『ずーっとずっとだいすきだよ。』と言ってやる。ある朝、エルフィーが死んでいて、みんなは悲しくてたまらないけれど、少年は、いくらか気持ちが楽でした。それは、自分の気持ちをきちんと伝えたから・・。
「これって、今の私に一番かけていることだ。大切なのは当たり前だけど、このままじゃ伝わらない。【目から鱗】ってこの事ですね。 この絵本に出会って、どんな状況でも、忘れてはいけないもの・大切な事を思い出させてもらいました。以後、『大好きだよ〜。』は、今もず〜っと続いています。