「仔牛の春」 みんなの声

五味太郎さんの描く春だから、きっと一筋縄ではいかないだろう、
と思ったら、その通りでした。
表紙の仔牛のイメージから、その成長の様子から、四季のイメージへ。
なかなか高度な飛躍です。
でも、実にお見事です。
なるほど、そうきましたか。
シンプルな絵ですが、しっかりと季節を感じることが出来ます。
鮮やかな色彩がしっかりと情景を伝えてくれます。
でも、小さい子には少しヒントが必要かもしれませんね。
牛をしっかり観察したくなりました。

最初さらっと読んだ時にはよく判らなかったんですが
仔牛の成長がとても変わった視点でほのぼのと描かれていますね。
牛の白黒模様の黒い部分を雪解け時期に出てくる黒土に見立てたところが
なーるほど！！
牛の背中が四季を表わしていて　子ども達が遊んだり
読み重ねるほどにとっても和める絵本となっています。

春に生まれた仔牛が、季節の移り変わりの中で成長していく様子を見ることができます。
仔牛の背中かな、それとも向こうに見える野原かな、そんな様子を楽しみながら、季節の移り変わりを感じながら、また新しい春を迎え、仔牛の変化を実感できることでしょう。
わかりやすいやさしい絵、子どもたちの目に、優しく写るはずです。

仔牛の成長とともに、季節の移り変わりが書かれている絵本。

『みどりの目』にも似ている感じがするのですが、
そこはさすが五味さん！
とってもシンプルに、単純に書かれていて、
4歳の息子でもすらすらって読めちゃいます＾＾；

そしてわかりやすい！！

文章が少ない分、絵にも目がいくし、
絵もシンプルだからこそ、文章の余韻にもひたれる。

子供にはちょうど良いといった感じでした＾＾；

皆さんが書かれているように、仔牛の体がアップから引いていくうちに、
四季を表していて素晴らしいです。
五味さんの絵本は、文章がシンプルで、想像を引き出してくれます。
仔牛の表情も優しくて、シンプルなのに味があります。

真っ白な仔牛に、黒い牛の模様ができ、角が生えるまでの成長を、四季を通して、表現している本です。

ページをめくると、
一言づつ。
「春がきます」
「雪がとけます」・・・・・
ワンフレーズで、気持ちが落ち着きます。

ゆっくり読んであげると、絵をみる余裕もあり、ほのぼのとしました。

『牛』の絵本を探してて、見つけました。
『こうし』ではなく、『子牛』でもなく、『仔牛』というところからして、何だか五味さんらしいこだわりを感じられる絵本です（笑）。

春が来て、真っ白な小さな仔牛に、黒い模様ができるところから、次の春が来て、角がちょっぴり生えるまでの、成長を四季の変化とともにかいた絵本です。

四季の変化を仔牛の体の上に表したのが、何ともユニークで、五味さんっぽくて笑っちゃいます。

必要最低限の短い文も、きりっとしていて、声に出して読むと、気持ちがいい絵本です。

仔牛が一頭生まれ、季節の変化の中で仔牛が成長してゆく姿が五味太郎さんの世界で描かれています。

真っ白だった仔牛に、黒い牛模様が出てきて、そこが畑の土になっていて、それから芽が出て・・・という感じに、仔牛をベースに四季の変化が現されていて面白いです。