逆さ絵の手法を使った仕掛け絵本。
題名の通り、往路は明け方から光溢れる世界を旅し、
復路は本をひっくり返し、日没後の夜の世界を旅します。
ドライブというスタイルがかっこいいですね。
まさしく、車窓そのままの光景ですから。
文字も数字も、さりげなく上下逆転でも大丈夫な造形が見事です。
絶妙な文章が、作者がナビゲートする世界を認知させます。
そして復路は、往路が逆転しただけなのに、そこには違う世界が!
まさしく光と影のトリックです。
読み聞かせの時は、往路、復路で、違うところの文章は隠す方がいいかもしれません。
あるいは、文章の読めないくらいの距離で読むのも一案ですね。
大人も見応えがあると思います。