表紙が可愛らしく、こんたがどんぐりのお金を渡されておつかいを頼まれる所はとってもメルヘンな感じで、ほのぼのとしたイメージを想像して読み聞かせをしていました。
…が、通ってはだめと言われている「もりのみち」に入ったあたりからイラストの雰囲気が怪しくなってきて、
「でたーーー!!」天狗に鬼、お化けと出てきます。これでもかというすごい迫力で、私自身もびっくりしましたし、子どもも驚いたようです。上の子は本気で怖がっていました。
最後は店員さんが、帰りはちゃんと「はなのみち」を通るようにやさしく語りかけるシーンは、ちょっとショッキングに浸っていた心を救ってくれる感じがします。
テンポが良く、イラストのメリハリがきいているので、絵が分かるようになる2歳ごろから大きいお兄ちゃんお姉ちゃんまで、幅広く楽しめる絵本だと思いました。