立派などろぼうになるための学校のお話ですが、間の抜けた「かわいい生徒達」と、真面目なのにどこかユーモラスな「くまさかせんせい」という愛すべき登場人物が何とも言えず魅力的です。遠足で牢屋にどろぼうに入って結局みんなつかまってしまうという展開も笑えます。子供だけでなく親が読んでも楽しい1冊。息子も大好きで、文章を覚えてしょっちゅう口にしています。特に「ぬきあしさしあししのびあし」というのと(言いながら実演します)、「くまさかせんせーい」「しー、なんだー?」という何度も出てくる先生と生徒の対話がお気に入りです。どろぼうというと怖いイメージですが、この絵本のどろぼうはかわいくてずっこけたどろぼうばかりです。