小学生の頃、図書室にあった作品ですが、興味があったものの、
泥棒というワードに引っかかりを感じて怖くて読めなかった事を思い出しました。
ということで、大人になってから読む泥棒学校は、なかなか新鮮でした。
小学生時代でも古風だなあ、という印象でしたが、
もちろん、古風はそのままですが、よく練られたストーリーに驚かされました。
題名の通り、泥棒学校の様子を描きます。
校長先生は、まるで、歌舞伎役者、
「かわいい」(!?)と称される生徒たちは強面の大人たち。
何と濃いキャラクターたちでしょう。
もちろん、宿題も泥棒なんですが、その展開がまさしくコント。
このノリはドリフターズに匹敵すると思います。
そして後半は遠足。
もちろん、豪勢な建物に潜入しますが、その展開がギャフン!のドラえもん的?
最初は紙芝居として作られたようですが、なるほど、子どもたちに大受けだったのも納得です。
校長先生の服や、建物などの文様にかこさとしさんのデザインセンスを感じました。
やはり、かこさとしさんは偉大です。