このシリーズの、ほほえましいけど少しも媚びない、フランシスの小さな心の葛藤がとても可笑しく、可愛らしく思えます。
実際子供ってこういう子多いのではないのでしょうか。
私はそうでした。
妹の誕生日を素直に祝いたくないけれど、一人でむくれているのはもっと嫌。だってそんなの、もっと孤独だから。
フランシスは、おかあさんに、妹にあげるものなにもない、と言いますが、おかあさんはあっさり「かまいませんよ」と答えます。
するとフランシスは泣き出します。みんなグローリアになにかあげるのに、あたしだけあげるものがないんだもん、と。
すごい!わかる、わかるよ、この感じ。
それから、お母さんにお小遣いをもらい、妹にあげるお菓子を買いに行くのですが、それも食べてしまいます。人のだともっとおいしいな、と歌いながら。
お兄ちゃん、お姉ちゃん、もしくは心あたりのある人なら誰でもウフフ…、と思わずにはいられない作品です。