「はるにれ」 みんなの声

文字のない、はるにれの木が主人公の本です。
空の色、気候、季節の変化をすべて受け入れ、なお、その場から離れることなく堂々と生きている木。人間のように不平･不満を一言もいうことなく、ただ、静かに成長を続ける木。
はるにれの木がページに存在することだけで、メッセージは充分発信されています。ことばは不要です。
自分の弱さを感じたとき、この本をながめると、はるにれからパワーを得られるような、そんな気がします。
いい本です。

落葉樹って、葉のない時期の枝ぶりも、とても綺麗なんですよね。

私は葉のない時期の木のシルエットがもともと、とても好きなので、この本はツボにはまりました。

美しいです。

新緑の時期もいいですが、いろんな時期の美しさがあって、それぞれ、じっくり見入ってしまいました。
よかったです。

　１本のはるにれの大木の四季の変化が、写真を通して力強く描かれています。
　３歳の娘は、じっと木を見つめながらページをめくり、最後に葉が生い茂ったはるにれを見て、いつもうれしそうに目を輝かせています。
　小さな子供が、自然の変化に感動している姿に、親の自分も、毎回心を動かされると共に、写真だけが語る自然の素晴らしさに、感激を覚えずにはいられません。
　是非、親子で楽しんでいただきたい絵本です。

　広い広い野原に立つ一本のにれの木の四季の移り変わりを、
しみじみと味あわせてくれます。

そして、この木を取り巻いて生きているもの達・・・。
また、この地に根をおろして年を経てゆく姿。

これらのものに、私達「人」との共通点を感じさせ、
いろいろな事に思いを馳せます。
大人は大人の感性で、子どもは子どもの感性でふれる事ができる貴重な一冊です。
まずは、絵本を開いてみてください！

初めて出会ったのは、本屋さん。

次に出会ったのは、「もこもこもこ」を読んでくださった芸術家の方が「もう1冊」と紹介してくださった時。

本日、宮城県美術館開設25周年記念で河合隼雄氏の「絵本の力」の講演会がありました。そこでも1番に紹介されたのでした。「この本はどうやって、読み聞かせします？」と、いろいろな例を挙げて、皆さんを笑わせたり、感心させたりしていました。

素敵な写真の本です。どう、感じるかは、その方の感性でしょう。じっくり、お楽しみください。

北海道の草原にすっくと立つはるにれの木。
その四季の姿の写真がひたすら続きます。
地平線が見える世界だけでも圧巻です。
四季折々、朝昼夕夜、その表情がいいです。
じっくりと味わってほしいです。

春が近づいてくるとこの絵本を思い出します。木の四季を通した写真がとても自然でなごみます。派手ではないけれどとても季節を感じられる一冊です。

教え子からの報告です。勤務していた幼稚園でのこと。ある年の夏休み中のキャンプで朝のお散歩の時に、一人の女の子が朝霧の中の木々を見て「はるにれみたい…」といったのだそうです。なんというすてきな感性の持ち主！と感動しました。この絵本は幼稚園教諭時代に月刊子どものとも１月号として入手しましたが、その当時にはめずらしい写真絵本でした。だから大切に今でも保管？しています。時間をかけてタイミングを計って１枚１枚撮影されたのだと思います。その数も相当だったことでしょう。今このはるにれはどうなっているのでしょうか？木の周辺も含めて見てみたいものです。

初めてであったとき、鳥肌が立ちました。
自分の中にある苦しさが浄化されていき、こんな気持ちをくれた、樹にありがとう！と言いました。

挫折した時、何度も開いてきた絵本です。
　
この樹が教えてくれること。
どんなに寒い冬の日も、輝くような命で溢れる春がやってくることを信じて、いつも同じ姿でたちつづけること。
　
苦しさの中に溺れてしまわずに、受け止めきれない自分さえも愛して、受け止めつづけること。
　
悲しさを突き抜けた世界を感じました。
暗闇の中に思えても、光が見えるときがある。
大丈夫だよっていつもこの樹は私に言ってくれるのです。
　
落ち込んでいる人、悲しいことがあった人に贈りたい。

私自身６歳の時”こどものとも”に入っていた本を未だに取ってあります。今回子供のために、こちらを購入しました。なんといっても、木の雄大さが四季の中で語りかけてくるようで、全く言葉がなくとも、すばらしい絵本です。生命のすばらしさがこんなにも感動をよびおこすということを子供にも知ってもらいたいです。