シリーズのものの“つんつくせんせい”が“つんつくえん”の15人で山の家に出かけるお話しです。
目指す山の家の近くには、見た目もそっくりな“つんくまえん”の山の家もありました。“つんくまえん”とはクマの保育園で、こちらも15匹のクマが山の家に向かっているという設定で、ややこしいことになりそうな予感がありありとします。
やっぱりヒトとクマも間違えてお互いの家の中に入ったり出たりします。
鉢合わせしたら大変だと、ハラハラドキドキして読むのがこの絵本の醍醐味ですが、いつも危機一髪のところですれ違い、事なきを得ます。本当はお互いの存在を知って動いているのでは、と思うような不自然なすれ違いは、挿絵の中にも描かれている、このお話しのベースになったロシア民話の“3びきのくま”の動きになぞらえているようです。
我が家ではまだ読んだことがない“3びきのくま”を早速読んで、また“つんくまえん”を読み直したところ、数倍にもこの絵本を楽しむことができました。
今まで絵本どうしを比較して読むということはありませんでしたが、こういう楽しみ方もいいなぁ、又こんな絵本に出会いたいなぁと思いました。