とにかく綺麗な絵の本です。
普通の絵本のサイズより縦に大きいのですが、どのページも真ん中に
主人公のうさぎと卵(後にヒヨコ)描かれて、その四隅に色々な草や
花、蝶や虫、小動物が丹念に描かれていて、とても綺麗です。
内容は、ある日、ひとりぼっちのうさぎが卵を見つけ、卵が孵化する
のをずっと待つことにしました。待っている間に、何の卵なんだろう
と想像したり、早く割れないかと、かなり乱暴なことまで卵にします。
それでも割れない卵の横で、だんだんとウサギは眠くなり、眠ってしまいます。
するとその後に、卵が孵化し、ヒヨコが生まれます。
ヒヨコは、初めて見たもの、“ウサギ”をおこそうと、自分が卵の中に
いた時にやられたことをウサギにやります....
という話で、最後は、もうウサギはひとりぼっちではなくなった、
というハッピーエンドで、繰り返しの展開とその内容、そして綺麗な絵
を楽しむ絵本です。
うさぎが卵の中は一体なんだろうと考えるページの挿絵が面白く、
子供に、「じゃあ、何の卵だと思う?」っと振ると、
「かいじゅうかも」と答えが返ってきました。
「じゃあ、何の卵なんだが楽しみだね〜」と言いながら読み進めて
いくと、次にウサギが卵にやりはじめた荒業にゲラゲラ笑い出し、
そして、生まれたヒヨコが同じことを繰り返すところで、また笑い出しました。
絵本も大きいので、未就園児の読み聞かせにも向いているかもと
思いました。
1回読んだだけでは、分かりづらいかもしれませんが、
質が高い絵本だと思います。