「ともだちや」 みんなの声

「ともだちやです。ともだちはいりませんか」と、キツネがのぼりをふりふりやってきます。キツネを呼び止めたクマが、キツネがともだちやだとわかると「かったかった」とキツネを招き入れます。そこでキツネは、クマの好物のイチゴやはちみつを一緒に食べることになり…。

普段は食べない食べ物を「うまいですねえ」「あまいですねえ」と無理に食べるキツネがけなげです。商売というものをきちんとわきまえているみたい。でも、キツネは根本的なところで何か間違っていたみたい。それを教えてくれたのがオオカミでした。オオカミの優しさにじーんときました。キツネくん、素敵な友だちができてよかったね。

キツネがともだちやさんをはじめることに。
「ともだちはいりませんか？一時間100円」
友達って売れるの？
我が子も私もびっくりです。
クマが買います。
次は、オオカミです。
一緒に遊んだ後、お金を請求すると・・・
「おまえは、友達から金をとるのか？それが本当の友だちか？」

本当の友達は、お金では買えないよ。

きっと、森の中の動物は一人で寂しかったんだろうな。
だから、買ったんだよね。
みんな、一人は寂しいんだね。
一人は絶対寂しいのだから、お金でなんか買えない、大切な友達をいっぱい作ってね。と、我が子と話をしました。
心の勉強になりました。

キツネが『ともだちや』さんを始めました。
「えー、ともだちやです。ともだちは　いりませんか。」
のぼりをふりふりやってきます。
『ともだちや』？
ともだちって、売れるの？

「ともだちや」シリーズは、「あしたもともだち」に続く２冊目になります。
以前から気になっていたシリーズで、やっと借りてくることが出来ました。
私は、てっきりオオカミが主人公だとばかり思っていました。
それだけ、インパクトが強かったからでしょう。
でも、「ともだちや」を始めたのは、キツネだったのですね。
最初はびっくりしましが、よくよく考えると納得できました。
オオカミとキツネ、微妙な関係かもしれないけれど、友達のきっかけを作ってくれたオオカミですもの。
外見だけで、判断してはいけませんね。
オオカミだって、いいとこいっぱいあるんだから。

また、機会があれば順次、シリーズを読んでいきたいと思っています。
みんなが薦めるのも納得です。
子供にもじっくり読み聞かせしていきたいですね。

キツネが始めた“ともだちや”

“えーともだちやです
ともだちはいりませんか？
さびしいひとはいませんか？
いちじかん　ひゃくえん
にじかん　にひゃくえん”

売り声も高らかにキツネは森を進んでいきます。
さてさてキツネの商売は上手くいくのでしょうか？
最初に声をかけてきたうずらのお母さんには子どもが寝たばかりだから
小声で頼むと言われてしまい
次のクマさんが食事の相手になってくれと２００円払ってくれます。
でも好きでもないイチゴやハチミツを食べさせられて四苦八苦。
次にオオカミさんに出会うのですが・・・・・。
このオオカミとの出会いでキツネは商売あがったりになってしまいますが
帰りにスキップしちゃうほど嬉しいんですよね。
良かったね、キツネさん。

寂しい森の仲間たちを癒そうとして始めたと思われる商売なのに
実はさびしんぼうはその本人だったというオチに
結果的には温かな気持ちになるのだけど　切ないキツネの心情が伺われます。
オオカミさんが大口開けて叫ぶ場面は迫力ですが
それ以上にその言葉がステキで心に残ります。
友人関係とは売り買いなんて決して出来るものではない
掛け値のないものですよね。

きつねが「ともだちや」を始めました。
「いちじかんひゃくえん　にじかんにひゃくえん」です。

きつねが「ともだち」というものをどう捉えているか、このチンドン屋のような姿を見れば分かります。

客寄せの声が大きいと注意されたり、最初のお客さん　くまには食べたことのないものを食べさせられと散々。

オオカミに呼ばれてトランプを始めますが。。。

「ともだちや」という発想が面白いです。

海外ではお葬式に「泣き屋」などあるそうですが、日本ではあまり馴染みのない職業ですよね。

きつねに本当のお友達が出来るまでを描いた絵本。

ラストの言葉に納得させられました。

きつねはただの寂しがり屋だったのですね。

明るいイラストも好感が持てます。

絵がカラフルで迫力あるのでオオカミの見開きのページなんかは少し怖かったみたいです。今まで悪役でしか出てこなかったオオカミとは違うキャラなので子供は戸惑うかと思ったのですが、そうでもなかったようです。
３歳と２歳にはまだ少し難しかったかもしれませんが、楽しんでいたので、いつか理解してくれれば･･･と思います。
｢あしたもともだち｣も、おすすめです。

ともだちが大好きな、森一番の寂しがり屋キツネくん。
「ともだちや」なんてはじめちゃった！

ともだちを作るのって結構難しいよね。
特に男の子って素直に言えなかったりするので、オオカミさんのように、はっきり「おれたちは本当の友達だ」と言ってもらえると友達以上の友達になれちゃうのかもね。

ともだちが出来る喜びをキツネと感じて下さい♪

「ともだちや」と出会って数年になります。
はじめは、読み聞かせに最適だという、コメントに誘われて、読み聞かせ会に活用しました。その内容にだんだん引き込まれて、大好きな本になっていきました。読み込んでいくうちに考えさせられることも多い作品です。
なにより、本当にやさしいおおかみさんが、たまらなく、好きです。これからも、新しい「ともだちや」を楽しみにしています。

「ともだちや」という発想が、斬新で、面白いです。

「ともだちいりませんか
　さみしいひとはいませんか」
といいながら、実は自分がいちばん寂しかったんですね。

”おおかみ”という先入観から、
　オオカミは、お金を払いたくないだけではないか
と、疑っていました。
でも、オオカミは、そのページで、二人で飲むためのジュースを２つグラスに注いでいるんです。
とっても、親切な、常識のあるオオカミでした。

この友情は
「おい、きつね」
と、呼び止めた一言からはじまりました。
私のように、かんぐってばかりいると、なかなか友達が出来ませんが、本当は、こんなに簡単なことからスタートするんだよな・・・と、いうことを思い出させてくれました。

オオカミクン、疑ってゴメン。

最初に題名を見た時は、「ともだちや」なんてインパクトのある言葉なんでしょう。屋がつくと何かの商売なんだよね、でも友達って商売になるのかな？なんて気になって仕方がなかったです。

たまたま内田さんの講演会を聞く機会があって、この方子供時代に継母との関係に苦しんで、彼女を許せない、殺してしまおうとまで思って生きてきたけど彼女が亡くなる少し前に「あなたを愛せなくてごめんね。」という言葉を聞いて「もう母を許そう。」という心境になったそうです。

だからただ甘いだけじゃない、人生の喜びも悲しみも味わい尽くした著者の作ったおはなしなので、発するメッセージの深さを感じる事ができます。

やっぱり人はひとりじゃ生きていけないし、誰かと一緒に時間を共有するのに喜びを感じるいきものなんです。