灰色の表紙に「さがしています」の文字。
他の絵本とは違う、静かな雰囲気にゴクリ…。
読んでみると、”ピカドン”が語られた絵本でした。
小学校の頃は戦争について学ぶ時間が多く
「はだしのゲン」などの戦争の本も積極的に読んでいたど、、
そういえば大人になるにつれ”戦争”から離れていたなーと。
改めて、ピカドンの恐ろしさを感じました。
この本は、ピカドンに遭った方の持ち物がその被害について語っています。
止まった時計、
黒焦げのお弁当、
焼けて何も見えないメガネ、、
モノが語るからこそ、そのときのイメージが広がる。
原型を留めているモノとそうでないモノの写真が、リアリティを感じさせる。
胸はグッと締め付けられるけど、大人にも子どもにもぜひ読んでほしい。
自分の家の時計は、自分達を見て何を感じているのかな?
そんなことを考えてみるといいかもしれません。
きっと、ピカドンがもたらした悲劇をより理解できると思います。