落語「死神」を絵本にしたもの。
江戸っ子の粋な語り口調が 読んでいて楽しい一冊です。
お金に困った男が、死神が見えるようになりました。
そこで、医者の看板をかかげ、儲ける様になりますが、豪遊してまたしても貧乏に・・・。
また 医者を始めますが、今度はどうにも上手くいきません。
そこで、死神を出し抜く うまい案を考えつきます・・・。
「死神」の定義やら、「寿命の蝋燭」、男が考え出した死神を出し抜く方法、そして 思わず「あぁ!」と言ってしまいそうなラスト・・。
これらのものを すんなり理解できる年齢は・・、10歳位からでしょうか。
もちろん、もっと低年齢のお子さんにも読んであげられるとは思いますが、補足しながらになるんじゃないかなぁ。
個人的には 死神に連れられてたどり着いた先にある、無数の蝋燭置場のシーンが好きです。
そこだけでも ポスターにして飾りたいくらい。
幻想的で圧倒されるシーンです。