「きみたち きょうから ともだちだ」 みんなの声

ここに出てくる在園児はみんな先生のようですねぇ。
そう言えば、長女が年長の頃、年少に入ったばかりの妹が気になって
見に行ってみると、年少の先生がてんてこ舞い！
さりげなくお手伝いをして、いつの間にか自分の教室に帰っていたそうです。（先生談）
子供って、そうやって年下のこの面倒を見ることで
自分もまた成長していくのかもしれませんねぇ。
入園を前にして不安がるお子さんに、この絵本を通して
「こんなに楽しいとこだよ。お兄ちゃんもお姉ちゃんも優しいよ」
と伝わるのではないかと思います。
ストーリーに出てくる歌の楽譜がついているのもとてもいいと思います。

久しぶりに中川さんの絵本を読みました。出版されているものはほとんど読みつくしたつもりでしたが、まだまだみたいでした。
イラストは長谷川義史さんです。
我が家もやっと下の子が小学校に上がる年を迎えて、子供が少しでも新しい環境に自然に向き合えるといいな。と思って、この絵本を図書館で借りてきたのはいいのですが、この絵本の「おともだち」は幼稚園児なりたての子供達でした。（ちょっとうちの子とは年齢にギャップが…）
絵本は、すごく楽しいことが一杯の幼稚園と、優しい年長のお兄さんお姉さんの姿が描かれているので、お母さんとはなれたくないだけの登園拒否のお子さんとかには、結構いいかもです。
最後に中川さんが作詞作曲された「きみたちきょうからともだちだ」の楽譜が載っていますので、ピアノの弾ける方とかには、もっとお勧めかも！

入園式が近づくと保育園でいつも聞こえるすごくいい曲が絵本になりました。
最初のページは入園式で年長さんがいろんなものに仮装して入園時の前に登場です。
面白いですよね、こんな入園式だったら泣く子もいなくなるかもしれませんね。
この歌の歌詞で
「わたしたちは先輩ですが、ぜったいやさしいうそじゃない。
おもちゃだってかしたげる　いじめられたらたすけてあげる」というのがあり、私はここがかなり気に入っています。
先輩という大人っぽい響きとおもちゃだってかしたげるいう子どもらしい響きが可愛い♪ですよね。

4月になると、新入学、入園する子供たちが共感できる絵本をよく目にします。
この本は入園する子だけでなく進級してお兄さん、お姉さんになった子供たちにも共感できる本です。
娘も年長さんになったばかりなのでタイムリーでした。
年長さんが先輩として、張り切って新しいお友達のお世話をする感じ、
新入園児のドキドキ感が伝わってきます。
先生が出てこない、子供たちだけのストーリー展開も新鮮でとてもいいです。

入園式から、年長さんの園内案内とワクワクする入園バージョン。
長谷川義史さんのなんとも味のある絵が場面を盛り上げてくれます。
入園する子はもちろん、「先輩」になる年長さんも共感できる展開です。
泥ダンゴを本当に食べてしまった子、年長さんの先輩ぶりが見事です。