大食いのフィギニンはハロウィンパーティの食事を目的に、ある街を訪れます。ところが、フィギニンの大食いを知ってる街の住人達(魔女やゾンビたち)は、自分たちの食べ物がとられては大変と、食べ物を隠してしまいます。そこで、フィギニンは魔法の骨を取り出して、スープを作り始めます。すると・・・。
フィギニンが頭を使って、魔女たちから食べ物をゲットするところがおもしろいです。しかも、最後はみんなでおいしいスープを飲んで、みんな幸せで万々歳!人間から見ると絶対飲みたくないような気持ちの悪いスープなのですが、子どもたちはこういうのを見て「えーっ!見てみて!」って笑うの好きですよね(笑)。魔法の骨の正体が明かされずに終わるのですが、その方が、あれはなんだったんだろうと考えをめぐらせることが出来て余韻が楽しめて好きです。
外国の本っぽい、不気味だけどどこかかわいらしい絵と、しっかりしたストーリーが魅力的な、ハロウィンにぴったりの絵本です。