ブラウン作にワイズガード絵、江国香織訳という、私にとってはこの上なく最強に魅力的な組み合わせの絵本です。
風邪をひいてしまった子犬のマフィン。たしかに、風邪をひいて寝ている時って、普段なら聞こえないような音が良く聞こえてきたりしますよね。家の中から生活音が聞こえてくると、そこに家族の存在を感じることができてなんだか幸せな気持ちになったり、うとうとした意識の中で「あれは何の音だろう?」と不思議に思ったり・・・。終わりのほうで、家族のみんながマフィンの様子を見に来てくれるところ(猫ちゃんまで!)はとてもいいですね。みんなに見守られながらごはんを食べるマフィンの姿をながめていると、とても幸せな気持ちになります。思わず「風邪をひいてみたい・・・」と思ってしまいました(笑)
それにしても、江国香織さんの訳は本当にすてきですね。「ふすふすふす」なんて、一体原文はどんなのなんでしょう?原作もぜひ、読んでみたい絵本です。