3歳の娘と読みました。
「かあさんふくろう」とありますが、
ふくろう夫婦がタマゴを産んで、ヒナを育て、
ヒナが巣立っていくまでのサイクルを描いた科学絵本です。
内容は難しそうですが、使われている言葉が比較的やさしく、
3歳の娘でも十分に理解でき、楽しめたと思います。
娘が読む本にしては長かったのですが、
最後まで飽きることなく、しっかりとついてきていました。
ふくろうかあさんが、タマゴを暖めている間、
とうさんふくろうが、えさを巣まで運んでくれることや、
かあさんふくろうが、まだ弱いヒナを守って、
外敵と闘うことなんかは、私も初めて知りました。
ハラハラドキドキしたり、
ケタケタ笑いが出たりする絵本ではありませんが、
静かに、ふくろうたちの生活を息を潜めて覗き見る、
そんな絵本です。
絵本を通して、自然の生き物の姿が小さなころから自然に学べるのは、
とても素晴らしいことですね。
ありがたい一冊です。
「あとがき」にかこさとしさんも書かれてますが、
科学絵本だけれども、美しい絵と読者を惹きつける面白いお話。
その両方が揃っている、素敵な一冊です。