「アナベルとふしぎな けいと」 みんなの声

興味深い題名と、表紙のカラフルな文字に惹かれて手に取りました。
アナベルが雪の上でカラフルな毛糸の入った箱を拾います。その中の毛糸は、編んでも編んでもなくならないとても不思議な毛糸でした。
その毛糸を使って、次々と編み物をしていくアナベル。モノクロの世界がアナベルの編みもののおかげで、どんどんとカラフルになっていく様子は、見ているだけで心躍ります。
途中で気がついたのですが、挿し絵を描いたのは『どこいったん』や『ちがうねん』の作者ジョンクラッセンでした。『どこいったん』でも見覚えのある動物たちがいたので、それもまたとってもうれしかったです。

アナベルがひろったはこになかにはいっていたのは
いろとりどりのふしぎなけいと。
それがね、あんでもあんでもなくならないんです。
うらやましいなあって思ったのは、アナベルの編む手が
とっても速いこと。あっという間にいろんなものを編み
あげてしまうのね。編み物、大好きなのに手が遅い私は
いいないいなって思ってしまいました。
そんなアナベルですから、このはこ（けいとつき）があれば
とってもしあわせなんだね。
あみあがったものがあらわれるまでのまちの様子が
本当に雪景色ってこんな感じだよね・・って（雪国系の私は）
しみじみ思いました。今日の我が家の辺りもこんな感じ。
娘も「ほら！絵がすごく素敵だよ！」と興奮していました（笑）。
明るくするために編み物しなければ！

私も見てみたい〜。モノも持ち主を選びます。この王子は、この毛糸を手に入れたらどうするつもりだったんだろうか？セーターが着たかったのなら、アナベルに編んでもらえばよかったのにね！大人女子にオススメの絵本です！

暗くてモノトーンのような世界がアナベルの編む美しい毛糸で
色ずいて行く様子がきれいです。人々の心まで一緒に
明るく変えて行っているようです。編んでも編んでもなくならない
毛糸で、服だけでなく、色々なものを編む様子が楽しいです。

　モノクロの街を、一人の女の子が毛糸で変えていくお話です。
　やさしい色合いの毛糸で、どんなものでも編んでしまうアナベル。車まで編んでしまうのには、びっくりしましたが、楽しいなと思いました。
　
　「どこいったん」のシュールさとは、ちがう感じですが、おしゃれな雰囲気はおなじだなと思いました。
　寒い季節にぴったりのお話ですね。

毛糸の入った箱を拾ったアナベルは自分のセーターを編みます。毛糸があまっているので犬のセーターも編みます。まだまだ余っているので、友だち、先生、動物、次々に編んでいきます。そして、木にも家にまでセーターを編んであげました。
私も編み物をするのでとても楽しく読みました。娘よりも私のほうがはまってしまった絵本です。アナベルみたく、どんどん作品が出来上がったらいいんでしょうけど、なかなかね。作品意欲がわく絵本でした。
この季節に編み編みしながら読みたいですね。
色合いが全体的に淡い感じのカラフルでおしゃれです。

まず第一印象、おしゃれな絵本だなと思いました。表紙のタイトルがアナベルの編んだセーター風。

５歳の長女に借りたのですが、長女は面白い笑える絵本が良かったのか、そんなに興味を持ってなかったようで残念。でも、私はとってもいい絵本だと思いました。アナベルの無くならない毛糸が狙われて盗られたときに、毛糸の箱の中身がなくなったのが、なんだか嬉しかったです。

おとぎ話みたいな印象を受けました。
ホントにふしぎな毛糸の話です。
この絵本の絵は、最近日本で話題の「ジョン・クラッセン」さんです。
表紙絵のタイトルの活字はずべて毛糸で編んだっぽく描かれていて、
しかも全ての糸がつながってる感じが面白いです。

ストーリーは大人が読むと深読みしてしまうせいか「難しく」感じました。
子どもたちが手にした方が、もっとすんなりいろいろ感じられるかもしれません。

今まで日本で翻訳されている作品ではなかなかお目にかかれない人間が描かれているので、クラッセン・ファンの方は読んでおいて損はないと思います。

アナベルの見つけたふしぎな毛糸は、人びとを明るくさせ、町を明るくさせ、編んでも編んでもなくなりません。
それはアナベルのものであって、盗み出した王子が毛糸の箱を開けて見たら何も入っていないのです。
アナベルだけにできる事。
ふしぎなお話で、ふしぎな絵本ですが、読んでいる私にも毛糸を編んでくれました。

編んでも編んでも無くならない不思議な毛糸をクラス中の皆にも編んであげるアナベルはとても優しいし、編み物上手で器用なアナベルが羨ましく思いました。私みたいにきっとアナベルを羨ましく思ってる人もいるだろうなあって思いました。