「どうぶつにふくをきせてはいけません」
まずこのタイトルに惹かれて手に取りました。
私も動物に服を着せるのはなんだかおかしいな〜と思ってるから。
まじめに書かれた本なのかと思いきや、
着せちゃいけない理由が笑えます。
へびはズボンをすりぬけていってしまいうし、
カンガルーにはポケットのついた服なんて余計なお世話だし、
羊にセーター着せたらそりゃ汗だくだし。
アメリカならではの風刺の効いたユーモアですね。
作者も基本的に動物に服を着せることは反対だといいます。
「かわいいから」というだけで、着たくもない服を勝手に着せられる動物の気持ちがわかる絵本です。
動物たちの表情がひょうひょうとしていてまじめなのが、
余計に人間の行動の可笑しさをきわだたせている気がします。