フェンが塔で不思議な男に出会うが、それは実はクレイノア。敵のメインの一人。しかし、孤児から貴族になったアデレード、ラビッジ女王の苦悩、シスタスの長ボルスやクレイノアの苦悩、ボルスに嫉妬して排除し皇王になった男の苦悩、、、人それぞれに苦悩があることが分かる作品。
一人の立場でモノをいわないのがすばらしいと思います。そして、イーターに治療されているある人間の正体や、その後の展開など、意外で非常に面白い。
カレンとキキ、リークの姫たちも、リノにされた忠告をただの冷やかしとせずに自分の身にとりこもうとし、やっと国民に目を向けはじめる。
読んでいて泣けるような素敵な作品です。これでとうとう完結するのですが、フェンの祖国のことはどうなるのか、、、ちょっと気になりました。真勇伝という別のシリーズに続くらしいので楽しみです。